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クラウドファンディング家電〜食生活を計測できるスマートな“お皿”

「クラウドファンディング」とは、製品開発などのプロジェクトを達成させるための資金を“多くの人たち(Crowd)”から集めて“資金調達(Funding)”するという意味。そんなクラウドファンディングで資金調達中の家電開発プロジェクトを紹介する。

 山本均整院が、スマートフォンと連動するスマートな“皿”「PLAY-TE(プレイティ)」を発表した。今後、クラウドファンディングサービスにて出資者を募り、2017年の発売を目標に開発を進めるという。

スマート IOT 皿「PLAY-TE(プレイティ)」

 出来ることは大きく下記の3点。

・電子ペーパーのお皿表面を、好きなデザインや絵柄に変えられる
・どれだけの時間をかけて、どれくらい食事を摂ったかを計測
・上記のデータをスマートフォンに転送。他とのデータ共有も可能

電子ペーパーのお皿表面を、好きなデザインや絵柄に変えられる

 お皿の表面には電子ペーパーを採用。専用アプリを使って、デザインの変更が可能に。さらにテキストや画像などを表示可能にするという。食事に合わせたデザインを選ぶのも良し、好きな言葉や画像も表示できる。

あらかじめ専用アプリに用意された図柄から選んで、お皿のデザインを変更可能
アプリからテキストメッセージや画像も送れる
描いたイラストの表示も可能だ
離れて住むおばあちゃんが使うプレイティに、メッセージを送ることも

どれだけの時間をかけて、どれくらい食事を摂ったかを計測

専用アプリにデータを転送すれば、食習慣を客観視できる

 お皿には3つの感圧センサーを内蔵。お皿上の重量の変化をリアルタイムに計測するという。食事のスピードや、各栄養素のバランスをデータ化し、自分の食習慣を客観視することに役立つ。

 例えば、血糖値コントロールのための、食事の際に野菜から食べ始めるベジ・ファーストを実践できているかなどをサポート。そのほか、食にまつわる様々なデータをマネージメントできる環境を作り出すという。

データをスマートフォンに転送。他とのデータ共有も可能

専用アプリを介して、他のユーザーと食事データを共有できる

 Bluetoothを介してプレイティで計測したデータを、専用アプリで表示。他のアプリユーザーと食事データの共有も可能にするという。

 これにより、食事療養中のユーザーが、ジムのトレーナーや、かかりつけ医師に健康的な食事が摂れているかを共有すれば、適切な食事指導が受けられるようになる。

 さらに、離れて暮らす家族が、健康的な食生活を送れているかを、プレイティの使用状況から察することや、食事中の家族にメッセージを送ることも可能に。

基本仕様

プレイティの基本的な仕様

 お皿のサイズは317×22.5×45.2mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは800g。現在発表された仕様を見ると、搭載される電子ペーパーは、10.7インチ。シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ) 2 B」を搭載する。また、加重センサーを2基と、使用用途は不明だがスピーカーも内蔵する予定。

 山本均整院の発表によれば、プレイティは電通とプラミッドフィルム クアドラが企画と制作を担当、TOSHIHIRO KAWADA DESIGNがデザインした上で、同院が監修するという。なお、クラウドファンディングでの募集開始時期などは未定。

河原塚 英信