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日本で初めて電球を作った藤岡市助氏の銅像建立に東芝らが寄付

東芝ライテック鹿沼工場にある藤岡市助氏の像

 東芝と東芝ライテックは、東芝の創業者の一人である藤岡市助氏の銅像の建立費として500万円を寄付すると発表した。山口県岩国市に銅像の建立を進めている藤岡市助博士顕彰会へ、銅像に併設されるLED街路灯と500万円の目録が贈呈された。

 藤岡市助氏は、1857年(安政4年)に岩国に生まれた。国内で初めて白熱電球を製造した人物で、田中久重氏とともに東芝の創業者の一人とされている。

 工部省工学寮(東大工学部の前身)に学び、1878年に日本で初めてアーク灯を点灯した。1884年には、国の使節として渡米した際にエジソンから白熱電球の製造技術を学んだ。帰国後、三吉正一氏とともに「白熱舎」を創設し、白熱電球を製造した。また、国内初の電車の設計や、浅草の凌雲閣(十二階)に設置された国内初のエレベータの設計を行ない、「日本のエジソン」と呼ばれた。

 「白熱舎」は後に「東京電気株式会社」に改名し、田中久重氏が創業した「芝浦製作所」と合弁し、現在の東芝の前身である「東京芝浦電気株式会社」になった。

伊達 浩二