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水道直圧式エコキュート「ナイアガラ出湯」BHP-F46FDK
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日立アプライアンスは、寒冷地向けエコキュート「水道直圧式エコキュート『ナイアガラ出湯』 BHP-F46FDK/F37FDK」の2機種を、4月中旬に発売する。希望小売価格は、タンク容量が460Lの「BHP-F46FDK」が1,018,500円、370Lの「BHP-F37FDK」が913,500円。
同社の一般地仕様のエコキュートで採用されている「水道直圧式」を、寒冷地向けにも採用した点が特徴。従来モデルでは、貯湯タンクユニットに水道水を溜めて、その水をヒートポンプユニットで沸かして給湯するが、貯湯タンクの強度を保つため、水道からの給水圧力を500kPaから170kPaへと減圧していた。一方、水道直圧式は、タンク外の「高性能プレート熱交換器」で瞬時に水道水を設定温度に沸き上げるため、水道の給水圧力を減圧することなく、そのまま給湯できる。
これにより、従来と比べて給湯圧力は約2.9倍と、水の勢いが強くなった。さらに、浴室でシャワーを使用中に台所へ同時に給湯した場合、1分間の流量は11Lで、従来の1.6倍の数値となっている。同社では、豊富な流量で快適に使用できるとしている。
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高性能プレート熱交換器
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水道直圧式のシステム図
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ステンレス配管(図中の太線部分)
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水道直圧式の給湯配管と追焚き用の配管には、同社のエアコンの内部構造にも採用されているステンレス素材を採用。従来の銅配管で発生することがあったサビを抑制する効果がある。さらに、浴槽の水を排水(約8L)する度に、配管内を自動で掃除する作用もある。同社はこのステンレス配管を「業界初」としており、安心してお湯を使用できるとしている。
ヒートポンプユニットには、APF(年間給湯効率)が3.3という高性能のものを採用。消費電力は従来よりも約10%低減できるという。また、従来の寒冷地向け製品では、沸き上げ性能は外気温マイナス20℃まで保証されていたが、本製品ではヒートポンプユニットの性能向上により、北海道の旭川/帯広/釧路/北見といった外気温がマイナス25℃になる地域でも、80℃の高温に沸き上げられるという。
なお、水道直圧式とステンレス配管のクリーン化技術は中部電力、ヒートポンプユニットはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)との共同開発によるもの。
このほか、水道直圧式ではなく、貯湯タンクから水を供給する標準タイプの寒冷地向けエコキュート「BHP-F46FUK/F37FUK」も、同時に発売する。希望小売価格は、タンク容量が460Lの「BHP-F46FUK」が934,500円、370Lの「BHP-F37FUK」が829,500円。各タイプの詳細は以下の表の通り。
タイプ | 水道直圧式 | 標準タイプ |
型番 | BHP-F37FDK | BHP-F46FDK | BHP-F37FUK | BHP-F466FUK |
仕様 | 寒冷地向け |
タンク容量 | 370L | 460L | 370L | 460L |
減圧弁設定圧力 | 170kPa |
最高使用圧力 | 190kPa |
給水最大圧力 | 500kPa | - |
APF | 3.3 | 3.2 | 3.3 | 3.2 |
貯湯タンクサイズ (幅×奥行き×高さ) | 625×730 ×1,835mm | 625×730 ×2,165mm | 625×730 ×1,835mm | 625×730 ×2,165mm |
ヒートポンプ ユニットサイズ (幅×奥行き×高さ) | 792×299×720mm |
■URL
日立アプライアンス
http://www.hitachi-ap.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/03/0318.html
オール電化 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/alldenka.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2009/03/18 13:43
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