東京ガスは、家庭用燃料電池システムを小型化、コストダウンする技術を開発したと発表した。従来の製品と同等の能力を持ちながら、製造コストを半分、容積を2/3に抑えることができるという。
同社はパナソニックなどのメーカーから家庭用燃料電池システムの納入を受け、「エネファーム」のブランドで今年5月から一般販売を予定しており、今後の成長分野に位置づける。しかし、現行の家庭用燃料電池システムは設置に場所を取る点と、5月から販売される製品の場合で346万円という高額な導入費用が、普及のネックになると見られている。
今回の新技術はこれらの弱点を補うもので、新技術を採用した製品は、「2010年代前半」に市場投入される見込み。今回の技術は、東京ガスから燃料電池メーカーに技術提供される。
技術的には、都市ガスから水素を取り出す際の効率を上げることにより実現した。新しい触媒を開発したことにより、触媒の使用量が少なくなり、コスト削減と容積ダウンにつながったという。
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従来の燃料処理装置(左)、新開発の燃料処理装置(右)
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■URL
東京ガス
http://www.tokyo-gas.co.jp/
ニュースリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20090223-03.html
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( 本誌:伊藤 大地 )
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