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電解水を空気中に放出する「virus washer」機能を搭載した、三洋電機の製品群
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三洋電機は、同社の空気清浄機や加湿器に搭載されている電解水技術が、シックハウス症候群の原因物質として知られる「ホルムアルデヒド」に対して高い除去効果があると発表した。
同社の電解水技術とは、水道水を電気分解することで、除菌効果の高い「次亜塩素酸」「OHラジカル」という2種類の活性酸素を生成するというもの。この活性酸素を含んだ水が電解水と呼ばれる。同社の空気清浄機や加湿器、加湿ファンヒーターなどの家電製品では、電解水を生成し、空気中に放出する「virus washer」機能を搭載している。
これまで同社の電解水技術は、インフルエンザやノロウイルス、花粉やダニなどのアレル物質の抑制などに効果があることが第三者機関によって実証されている。今回は、中国・北京の精華大学との協同研究により、シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドについて除去効果があることが実証された。
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水道水を電気分解することで、2種類の活性酸素を生成する
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空気中へ放出する方式は2つある。1つ目は、超音波振動子で電解水をミスト化し、空気中へ飛ばす「除菌電解ミスト方式」。家庭用の機器ではこの方式がほとんど
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2つ目は、電解水を含んだ「エレメント」というフィルターに空気を通し、ウイルスや浮遊筋を抑制する「除菌エレメント方式」。業務用機器ではこのタイプが多い
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インフルエンザなどのウイルスのほか、菌/アレル物質/ニオイを抑制する効果もある
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電解水による効果の多くは、第三者機関にて実証されている
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ホルムアルデヒドの除去実験に使用された試験室。4立方mの空間に業務用空間清浄システム「VW-VF10B」を入れ、その空間に連続的にホルムアルデヒドを供給する
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実験内容は、virus washer機能を搭載した業務用空間清浄システム「VW-VF10B」が入った密閉空間にホルムアルデヒドを連続して供給し、どれだけ除去できるかを試すというもの。この結果、水を適切に補給し続ければ、安定してホルムアルデヒドを除去できるという実験結果が得られた。一方、代表的なホルムアルデヒドの除去方法として、空気清浄機に採用されている「活性炭吸着法」では、20時間後に性能が低下し、25時間後に完全に除去能力を喪失したという結果が出ている。
シックハウス症候群とは、室内の空気の汚れが原因となって、倦怠感/めまい/頭痛/のどの痛みといった体調不良を引き起こす症候。1990年代より社会問題化され、法改正などにより減少しているものの、現在でも一部で発生するケースも見られる。
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ホルムアルデヒドの除去効果のグラフ。青色がウイルスウォッシャー。給水時に若干効果は落ちるが、それ以外の時間帯はホルムアルデヒドの濃度を低く抑えている。一方、活性炭は時間とともに効果が除去効果が落ちている
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ホルムアルデヒドが引き起こすとされるシックハウス症候群。倦怠感/めまい/頭痛/のどの痛みといった体調不良を引き起こす
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シックハウスについてはさまざまな対策が図られているが、三洋では「シックハウス防止には現場レベルんでの対策管理が重要」としている
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三洋電機 研究開発本部 エコロジー技術研究所 環境システム研究部 課長の黒河圭子氏
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三洋電機 研究開発本部 エコロジー技術研究所 環境システム研究部 課長の黒河圭子氏は、「シックハウスの防止には現場レベルの対策が重要。一般的な空気清浄機に搭載されているような活性炭のフィルターでは、効果が徐々に下がるため、フィルターの交換が必要になる。しかし、ウイルスウォッシャーは水を補給すれば、連続的に効果がある」と、効果をアピールした。また、今後は電解水の放出量をアップすることや、空調システムに組み込むなど商品群を広げていく方針であることも示した。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0812news-j/1209-1.html
加湿器/空気清浄機/除湿器 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/12/09 16:57
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