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NR-F503TE
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パナソニック株式会社は、「省エネNo.1」の年間消費電力量を実現した冷蔵庫「NR-F503TE」を12月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27万円前後。
容量501Lのフレンチドア(両開き)タイプの大型冷蔵庫で、省エネ性能の高さにこだわった点が特徴。まず、庫内で使用される高性能の真空断熱材「U-VacuaIV」を、2008年10月に発売された「NR-F503T」よりも約1.3倍に増やし、キャビネットの断熱能力を約20%アップさせた。さらに、真空断熱材を冷蔵庫の上部/底面/冷凍室のドアに貼り付けて被覆面積を増やし、周囲からの熱の影響をより受けにくい仕様とした。また、コンプレッサーの制御を、運転モード別に最適化したという。
これにより、年間消費電力量が減少。従来のNR-F503Tでは380kWhだったが、本製品では30kWh低い350kWhとなった。同社では定格内面積501L以上の冷蔵庫において“省エネNo.1”を実現したとしている。
冷凍機能では、冷凍室とは別に「新鮮凍結ルーム」を搭載する。これは、融点がマイナス約15℃の蓄冷材を封入した「新鮮凍結プレート」と、マイナス約40℃の冷気を併用することで、食品を急速に冷凍する冷凍専用の部屋。マイナス5℃からマイナス1℃までの最大氷結晶生成体を、10年前の機種よりも約3倍の早さで凍らせることで、食品の細胞破壊を低減し、うまみ成分の流出を抑えておいしさを保持する効果がある。同社では「業務用冷凍庫とほぼ同じ凍結スピード」としており、ごはんなどを冷まさずに、熱いまま投入、冷凍できるという。
このほか、冷蔵室と野菜室には、クリーンな冷気を循環する「ツインAgバイオ抗菌脱臭」を新搭載。またドア面材には、高い光沢感と優れた耐食性を持つという「ファインカラーステンレス」を採用する。
家庭で使用する電力のうち多くを消費する冷蔵庫では、各社ともに高い省エネ能力を競っており、パナソニックでは10月発売の製品から間を置かずに新製品のリリースとなった。
また、本製品と同様の機能を備え、定格内容積が603Lと“業界最大容量タイプ”の「NR-F603T」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29万円前後。なお、NR-F603Tについては「省エネNo.1」は謳われていない。NR-F503TとNR-F603Tのスペックは以下の表の通り。
品番 | NR-F503TE | NR-F603T |
定格内容積 | 501L | 603L |
冷蔵室 | 251L | 302L |
冷蔵室内 チルドルーム | 20L | 23L |
野菜室 | 104L(74L) | 125L(90L) |
新鮮凍結ルーム | 29L(18L) | 32L(20L) |
独立製氷室 | 13L(6L) | 19L(9L) |
冷凍室 | 104L(72L) | 125L(91L) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 685×659×1,798mm | 740×709×1,798mm |
年間消費電力量 | 350kWh | 440kWh |
本体カラー | ロイヤルブラウンステンレス | シャンパン マホガニーレッド |
実売想定価格 | 27万円前後 | 29万円前後 |
※括弧内は食品収納スペースの目安
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断熱材の被覆イメージ
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真空断熱材「U-VacuaIV」。2006年度には省エネ大賞の経済産業大臣賞を受賞している
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「新鮮凍結」機能を搭載。マイナス5℃~マイナス1℃の「最大氷決勝生成帯」を、10年前の機種の約3倍で通過し、食品のおいしさを保持する
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NR-F503TEのドアを開けたところ
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NR-F603Tは、業界最大容量となる内容積603Lが特徴。写真の本体カラーはシャンパン
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こちらはNR-F603Tのマホガニーレッド
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■URL
パナソニック株式会社
http://panasonic.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn081110-1/jn081110-1.html
冷蔵庫 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/refrige.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/11/10 17:55
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