パナソニック(松下電器産業株式会社)は、従来機種より約30%消費電力を削減した省エネタイプの冷蔵庫「NR-3T」シリーズ4機種を10月1日より発売する。詳細は以下の表の通り。
型番 | NR-F553T | NR-F503T | NR-F473TM | NR-F433T |
ドアタイプ | 両開き6ドア |
定格内容積 | 550L | 501L | 470L | 426L |
冷蔵室容量 | 275L | 251L | 220L | 213L |
野菜室容量 | 114L | 104L | 104L | 87L |
新鮮凍結ルーム | 32L | 29L | 29L | 23L |
冷凍室 | 114L | 104L | 104L | 90L |
年間消費電力量 | 420kWh | 380kWh | 390kWh | 未定 |
本体サイズ | 685×709×1798mm | 685×659×1798mm | 685×659×1720mm | 600×659×1798mm |
希望小売価格 | オープンプライス |
店頭予想価格 | 27万円前後 | 25万円前後 | 24万円前後 | 23万円前後 |
発売予定日 | 10月1日 | 10月10日 | 10月1日 | 10月20日 |
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NR-3Tシリーズ
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NR-553T(ハーモニーホワイト)
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左から容量501Lの「NR-503T」、550Lの「NR-553T」
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手前から本体の高さがやや低めで容量470Lの「NR-F473TM」、「NR-F503T」
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● 年間消費電力量を約30%削減
従来機種よりも年間消費電力量を約30%削減したのが最大の特徴。消費電力削減のために、コンプレッサーの運転パターンの改良と制御基盤部品の小型化、さらには冷凍温度帯を集中させた効率的な庫内レイアウト、真空断熱材の配置などを改良した。これにより、定格内容積501Lの「NR-F503T」では、年間消費電力量を380kWhとし、従来機種NR-F472Tと比べると年間消費電力量を約30%削減した。これは国内同等クラスの冷蔵庫において省エネ性能業界No.1だという。
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同等クラスの冷蔵庫としては業界No.1の省エネ性能を持つ「NR-F503T」
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製品の特徴
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本体内部には同社独自の断熱材「U-Vacua」が採用されている
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U-Vacuaの断熱性能の実験。同等の断熱性能をウレタン素材で代用した場合厚さ80mmになる。U-Vacuaの場合は厚さ4mm
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そのほか、熱を持つコンプレッサーを本体上部に配置し、冷却器を本体下部に設けるなど、熱の影響を受けにくい断熱効率のよい部品配置を採用している。
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NR-F553Tのスケルトンカットモデル。右は従来機種のNR-F532T
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熱が発生するコンプレッサーは本体上部に設置している
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冷却器は本体底部付近に配置、断熱効率の良い部品配置を採用している
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● 部品小型化により同等サイズで容量は向上
また、部品の小型化により本体サイズはほぼ同等ながら、庫内容量は向上した。容量550LのNR-F553Tでは25L、容量501LのNR-F503Tでは31L、それぞれ庫内容量が大きくなった。
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部品の小型化により本体壁の厚さが薄くなった
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NR-F503Tでは庫内容量が31L向上した
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冷蔵室では、従来背面から真っ直ぐ吹き出していた冷気を上、左右、背面の全体から包み込んで冷やす「新コンパクト風路」を採用した。風路を改良したことで、食品を包み込んで冷やすため庫内の冷えムラや乾燥を防ぐという。また、風路をコンパクトにしたことで、引き出し式トレイの奥行きを約3cm伸ばすことができ、収納性も高まったという。
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NR-F503Tの冷蔵室庫内
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風路システムの小型化により庫内容量が増えた
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卵収納ケース
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野菜室では、「冷蔵室に収納できなかった食品や飲料を野菜室に収納する人が多い」という同社の調査により、収納スペースを従来の約1.3倍に拡大した。レール部分の改良によって引き出せる部分を大きくしたほか、NR-F553Tでは、2Lのペットボトルなどを収納できるボトルコーナーを設けた。
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NR-F553Tの野菜室
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上部の収納ケースを外した状態
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手前に2Lのペットボトルを収納できるボトルコーナーを設けた
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● 急速冷凍で食材を素早く冷凍
冷凍機能では、冷凍室とは別に「新鮮冷凍ルーム」を新たに搭載した。これは、熱の吸収率がアルミトレイに比べ約400倍優れているという「新鮮凍結プレート」と、約マイナス40℃の吹き出し冷気により、業務用冷凍庫とほぼ同じスピードで食材を冷凍するというもの。庫内には赤外線センサーが配置されており、食品の温度を検知し自動で急速冷凍がスタートし、食材の冷凍が終了すると、通常の冷凍温度に戻る。
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通常の冷凍より約3倍速く食材を冷凍できる
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新鮮冷凍ルームの特徴
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素早く冷凍することで、食材の旨みを逃すことなく冷凍できるという
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従来より約3倍のスピードで食材が冷凍できるので、冷凍過程での食材の細胞破壊を低減し、うまみ成分の流出を抑えるという。また、熱吸収率が高いので熱いままの食材を入れても周囲への影響がほとんどなく、あらかじめ食材を冷まさずにそのまま冷凍できるという。
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新鮮冷凍ルーム。冷蔵室の下に設けられていて、引き出し式になっている
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熱吸収率が高い「新鮮凍結プレート」
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庫内奥には赤外線センサーが設けられていて自動で運転を行なう
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製氷室
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冷凍室
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そのほか、会場では本体幅が740mmの大容量タイプの「NR-F583T」も参考製品として、出展されていた。12月中旬発売予定で、容量は550L以上の予定だという。本体構造、搭載機能に関しては「NR-3T」シリーズから大きな変更点はないが、インテリアに合わせた本体カラーを選べるように「マホガニーレッド」を用意したのが特徴。
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参考出品されていた「NR-F583T」本体幅が740mmの大容量タイプの製品
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本体幅が740mmの大容量タイプの製品。詳しい庫内容量は未定
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左から容量が427Lの「NR-E473T」、容量が427Lの「NR-E433T」
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なお、ドアが片開きタイプで、容量が470Lの「NR-E473T」と容量が427Lの「NR-E433T」も同時発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格はNR-E473Tが23万円前後、NR-E433Tが22万円前後。
■URL
パナソニック
http://panasonic.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080916-5/jn080916-5.html?ref=news
冷蔵庫関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/refrige.htm
■ 関連記事
・ ナショナル、青色LEDと銀イオンで庫内を除菌する冷蔵庫(2007/07/31)
( 本誌:阿部 夏子 )
2008/09/16 17:38
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