パナソニック(松下電器産業株式会社)は、同社が7月1日より順次発売するビルトイン形IHクッキングヒーターの2008年モデルを、報道関係者向けに公開した。希望小売価格は、最上位機種「KZ-VW33E」が420,000円(工事費別)。
2008年モデルでは、前年モデルでも搭載されていた温度センサー「光火力センサー」を引き続き搭載する。これは、食材投入などで鍋の温度が下がっても、フルパワーで加熱して高火力を保てる利点があり、これまでIHクッキングヒーターでは難しいとされていた「鍋フリ」もできるようになった。
本製品は、この光火力センサーが予熱温度を達したことを検知し、音声で知らせる「予熱おまかせ機能」を搭載した点が特徴。これにより、食材投入のタイミングがわかるため、調理の失敗を防ぎ、鍋の傷みも抑えることができるという。また、予熱完了後も自動で温度を維持し、一定時間を経過すると自動でヒーターを止める安全機能も付いている。
さらに、操作可能なボタンだけを点灯し、調理手順を導く「光る天面ナビ」も搭載した。同社ではこれを「業界初」の機能としている。また「光る天面ナビ」を利用することで、加熱と揚げ物の調理に必要なボタンのみを表示する「かんたん操作モード」も備えている。
松下電器産業株式会社 松下ホームアプライアンス社 IHクッキングヒータービジネスユニット 技術グループ グループマネージャーの弘田泉生氏は、2007年モデルでは「ユーザーからの評価のうち、98%が“満足”という非常にうれしい結果になった」としながらも、一方で「操作と火力調整という点で、購入前に不安を持っている方が多かった」ことを指摘。そのうえで、「光る天面ナビによって、初めての方でも使いやすくなった」と、使いやすさをアピールした。
会場では、辻調グループ校の講師による、IHクッキングヒーターを使った調理の実演も行なわれた。
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予熱温度に達したことを音声で知らせる「予熱おまかせ機能」を搭載
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予熱中のようす。2,000~3,000Wの強い火力で急速に予熱を行なう
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予熱完了を音声が告知すると、火力は900W前後の保温モードへと移行する
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2007年度モデルは、ユーザーの98%が「満足」という高い評価を受けた
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松下電器産業株式会社 松下ホームアプライアンス社 IHクッキングヒータービジネスユニット 技術グループ グループマネージャー 弘田泉生氏
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その一方で、操作と火力調整の2点で、購入前に不安を抱く人が多かったことから、初めての方でも使いやすいよう「光る天面ナビ」の導入に至ったという
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2007年モデルとの操作パネルの違い
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こちらは実際の製品。最初は「メニュー」のボタンしか表示されない
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「メニュー」を押すことで、次に操作するボタンが表示される
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すべてのボタンを表示させたところ
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加熱中のようす。2007年モデルと同様、加熱中は赤い光の輪が点灯する
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カウントダウンタイマーなど、さまざまな機能が備わっている
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キッチンを美しく引き立てるために、スクエアデザインを採用
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辻調グループ校の講師による実演。メニューは「カニ玉」。写真のように鍋フリにも対応する
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投入のタイミングが難しい卵も、「予熱おまかせ機能」なら簡単。弾力のあるカニ玉ができあがった
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甘酢と青ネギをかけて完成
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■URL
パナソニック(松下電器産業株式会社)
http://panasonic.co.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080401-1/jn080401-1.html
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・ 松下、食材投入のタイミングを知らせるIHクッキングヒーター(2008/04/01)
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/04/08 00:16
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