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コンビニクーラー CV-W80CH ホワイト(左) ブラック(右)
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シャープ株式会社は21日、同社が4月15日より発売する除湿乾燥機「コンビニクーラー CV-W80CH」の報道関係向けの商品説明会を行なった。
「コンビニクーラー」は、人が居る場所を冷風で涼しくする送風機能「スポット冷風」を特徴とする、1日当たりの除湿量が8Lの除湿乾燥機。CV-W80CHでは、2007年モデル「CV-U71CH」よりも冷房機能が向上しており、室温よりも13~14℃低い温度の風が送れるようになった。このほか、除湿能力/消費電力/運転音/衣類乾燥時間でも、従来製品より性能がアップしている。
また、上下120度に風を広げて、洗濯物を効率よく乾燥する「ワイドスイングルーバー」や、部屋干し特有のニオイを抑え、室内のカビ菌も取り除ける「除菌イオン」も搭載。本体上部に取っ手、底部に4輪のキャスターを付けることで、持ち運びやすい「スーツケーススタイル」も継承している。
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ホワイト
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ブラック
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従来機種「CV-U71CH」との性能の違い。昨年は1日当たりの除湿量が10Lのタイプも用意されていたが、今年は8Lタイプのみ
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本体上部には、持ち運べるよう取っ手が用意されている
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本体底にはキャスターも。取っ手と併せて「スーツケーススタイル」を謳う
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除湿後の水は本体脇のタンクに溜められる
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電化システム事業本部 空調システム事業部 商品企画部 副参事 北川忠祥氏
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説明会には、コンビニクーラーの開発に携わる電化システム事業本部 空調システム事業部 商品企画部 副参事の北川忠祥氏が出席。北川氏は、同社の除湿器の過去10年間の出荷ベースのデータを公開し、「以前は年ごと天候や降水量の変化で売り上げも左右されていたが、2002年に冷風機能付きの除湿器を業界で初めて投入してからは、安定した需要が形成できている」と説明した。
また、コンビニクーラーの利点について、前述の「除菌イオン」と「スーツケーススタイル」に加えて、エアコンと比較しての省エネ効果の高さも強調。CV-W80CHと同社のエアコン「AY-U40SX」を2時間使用した場合、電気代の目安は、前者は約9円、後者は約31円になるデータを公開した。「夏場、リビングで1人過ごす場合なら、部屋全体を冷やすエアコンよりも省エネ効果が高い。これまでは持ち運びできることに加えて、“省エネ冷風”という点も伝えていきたい」
なおCV-U71CHでは、パステル系のカラーも用意されていたが、本製品では白と黒という、モノトーン系の2タイプとなっている。これについて北川氏は「デザイン的な流れで、はっきりとした色使いが好まれるようになってきた」ことを理由としている。また、表面に同社の空気清浄機でも採用されているキルティング加工を施すことで、「際立った色使いの中にも柔らかさがある」デザインとしている。
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過去10年の除湿機の需要動向(台数ベース)。折れ線グラフは当該年の降雨量を表す。冷風機能を搭載してからは、降雨量に関係なく需要が安定している
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「コンビニクーラー」の特徴となる3つの機能
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個人の冷房として使用するなら、部屋全体を涼しくするエアコンと比べて省エネになるという
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「除菌イオン」の効果をアピールする実験。Tシャツに色が付いたアンモニアの液を吹き付け、送風運転を開始する
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約2分後。除菌イオンありのTシャツとなしを比べると、ありの方が色の落ちが早い
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■URL
シャープ株式会社
http://www.sharp.co.jp/
CV-W80CH ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/080317-b.html
除湿器関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
■ 関連記事
・ シャープ、より冷たい風を送風する除湿乾燥機「コンビニクーラー」(2008/03/17)
・ そこが知りたい家電の新技術 シャープ「コンビニクーラー CV-U71」(2007/07/30)
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/03/21 17:25
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