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ビューティ・トワレ DL-GZ70
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ナショナル(松下電器産業株式会社)は、便器表面に水のコーティング膜を作ることで、汚れにくくする機能を備えた温水洗浄便座「ビューティ・トワレ DL-GZ70」を10月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は115,000円前後。
便器の汚れを最小限に抑える「360°方向 アクアコート」機能を搭載したのが最大の特徴。人体検知センサーで、トイレに人が入ってきたことを検知すると、同機能専用のノズルが便器内側表面に水を噴射し、水の膜を作る。これがコーティングの役割を果たし、汚れの付着を最小限に抑えるという。1回あたりの使用水量は約83cc、年間約600L(約160円)になるが、掃除に使う水量が削減できるため、経済的としている。
従来機同様、便座の温め機能は、使用時のみ瞬間的に便座を温める方式を採用。便座の素材には、熱伝導の良いアルミ合金を使用、便座内部にジグザグ状に張り巡らされたマイクロチュービングセンサーに1,000W超の電力をかけ、瞬時に温める仕組み。
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「360°方向 アクアコート」機能のイメージ
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便座を温める仕組み
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洗浄水も使う分だけその場で温める方式を採っており、ムダなエネルギーの消費がないという。同社では、便座および洗浄水をあらかじめ温めておく方式に比べ、年間6,000円の電気代節約につながるとしている。なお、便座が18℃以下になった場合は、瞬間的に便座を温められるよう、ヒーターで常時18℃にキープする仕組みになっている。
らせん状の水流で幅広い範囲を洗浄する新モード「ワイド水流洗浄」も追加された。直接、噴射する方式に比べ、らせん状を描くため「おしりにやさしい洗い心地」が実現できたという。
なお、男性小用の際、LEDで便器に的を表示することにより、飛び散りを抑える「エチケットポイント」機能や、ヒーターを用いて、トイレ室内の気温を上げる簡易暖房機能、樹脂製よりも掃除のしやすい金属製ノズルなどは、従来機から継承される。
本体サイズは47×30×56cm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.5kg。最大消費電力は1,295W。1日の使用電力量は232Wh(電気料金に換算すると約5.1円)。便座の温度設定は34/36/40℃、水温設定は35.5/37.5/39.5℃のそれぞれ三段階。
なお、各機能を省いた下位機種も同時に発売される。暖房機能を省いた「DL-GZ50」の店頭予想価格は9万円前後。暖房機能と乾燥機能を省いた「DL-GZ40」が75,000円前後、暖房機能、乾燥機能、アクアコート機能、フタの自動開閉機能を省いた「DL-GZ20」が6万円前後。
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
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( 本誌:伊藤 大地 )
2007/08/07 15:44
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