家電量販店のヤマダ電機(株式会社ヤマダ電機)は、同社のリサイクル業務を請負う業者が、リサイクル品を不正に横流ししていた件について、経済産業省と環境省より行政指導を受けたことを30日発表した。
ヤマダ電機では、埼玉県熊谷市にある同社の配工センターにおいて、リサイクル代行業者の一部の社員が、2006年2月から翌年の1月14日までの期間に、消費者より回収した廃家電を不正に持ち出し、リサイクルショップで換金していたことが、3月30日に判明。調査の結果、持ち出された廃家電の総数は1,597台に及んだことがわかった。(うちエアコン2台、テレビ682台、冷蔵庫293台、洗濯機620台)。
また、この件のほかにも、京都市南区の「テックランド京都吉祥院店」にて、冷蔵庫2台の不法投棄があったことも明らかになった。こちらも、リサイクル代行業者の一部社員が行なったもの。
この事件について経済産業省と環境省は、回収した廃家電を製造業者に引き渡す義務を規定した家電リサイクル法第10条に反するとし、30日付けで同社に厳重注意を行なった。今後1年間は、廃家電の引き取り/引き渡し状況について報告することを求めるている。
これを受けてヤマダ電機では、システムや社内管理マニュアルの改訂、教育方法の見直しなどを実施するなどの再発防止策を発表。また、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)担当室を新設し、「コンプライアンス(法令遵守)を第一に考え、取組強化を図る」とのコメントを発表している。
■URL
株式会社ヤマダ電機
http://www.yamada-denki.jp/
経済産業省・環境省からの行政指導について(PDF)
http://www.yamada-denki.jp/information/pdf/070730.pdf
経済産業省
http://www.meti.go.jp/
環境省
http://www.env.go.jp/
家電リサイクル法対象機器の不適正処理に係る厳重注意について
http://www.meti.go.jp/press/20070730001/20070730001.html
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・ ヤマダ電機の請負業者がリサイクル料金を横領(2007/03/30)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/07/30 13:34
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