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経済産業省、過去21年間のガス機器事故のリストを発表

~死亡者570人のうち約6割がCO中毒

 経済産業省は、過去21年間に起こったガス機器関連事故について、事故機器のメーカーや型番、事故の概要をまとめたリストを発表した。

 このリストは、ガス機器の死亡事故が相次いだことを受け、経済産業省が2月23日に公表した事故の防止強化策の一環として行なわれたもの。社団法人日本ガス石油機器工業会からは、ガスの温水・暖房・調理機器に関する過去20年の事故結果のリストが既に公開されているが、本リストでは、LPガスを含んだガス機器の情報も含んでいる。

 リストでは、過去21年間で3,337件のガス機器による事故があったとしている。事故原因の内訳は、ガスの漏えいによる着火が2,635件、不完全燃焼が530件、ガス中毒が136件、酸欠・その他が36件。

 死亡事故は433件起きており、死亡者は570人。事故原因別では、一酸化炭素(CO)中毒を引き起こす不完全燃焼による死亡者が最も多く、355人(239件)となっている。以下、漏えい着火が136人(124件)、ガス中毒が69人(63件)、酸欠・その他が10人(7件)と続く。

 また、一酸化炭素中毒による死亡事故の原因となる機器は、小型の湯沸かし器が80件とトップ。次いで大型湯沸かし器が70件、風呂釜が60件、その他または原因が不明なものが29件となっている。

 年別で見ると、調査初期の'86年から'90年の事故の総計は1,800件(うち死亡者は314人)。それ以降は、不完全燃焼防止装置が義務化されるなどの規制の強化もあり、年々件数、死亡者数ともに減小。2001年から2005年では、423件(34人)となっている。

 同省ではガス機器のユーザーに対する注意喚起として、死亡事故の大半が一酸化炭素中毒であることに触れ、「わずかな量でも死に至る」とコメント。使用の際には、窓を開けるなど換気に留意するよう訴えている。また、煙突が付いているガス機器では、機器自体に問題が無くても、煙突が外れることで一酸化炭素が発生し、死亡事故の可能性があるとして、日頃から確認することを促している。

 なお同省では2007年より、ガス機器の事故報告を、専用のページにて公開している。





URL
  経済産業省
  http://www.meti.go.jp/
  ガス消費機器に関する事故報告の概要の公表について
  http://www.meti.go.jp/press/20070313002/20070313002.html
  ガス事故速報
  http://www.nisa.meti.go.jp/9_citygas/gas_accident.htm

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日本ガス石油機器工業会、過去20年のガス機器事故調査結果を発表(2007/02/19)


( 本誌:正藤 慶一 )
2007/03/14 13:21

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