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「パルックボールプレミア」シリーズ
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ナショナル(松下電器産業株式会社)は、定格寿命を「業界No.1の長寿命」の10,000時間とした電球形蛍光灯「パルックボールプレミア」シリーズに新モデルを追加、4月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は全タイプ1,200円前後。
今回発売するのは、電球形蛍光灯「パルックボールプレミア」シリーズのG形(ボール形)の電球60W形タイプと、D形(スパイラル形)の電球60/40W形タイプ。同社では2006年10月にA15形を既に発売している。D形の60W形はE26/E17口金が用意され、G形はE26口金、D形の40W形はE17口金のみ。光源の色は、全タイプに電球色/ナチュラル色/クール色が用意される。
従来製品の5~10倍の状寿命かを実現したのが最大の特徴。蛍光灯では電子の放出を助けるために、点灯と同時に電極から「エミッタ」という物質を発散し、これがなくなると点灯しなくなる。本製品では、本体内のコイルを4重にすることで、エミッタを塗布する面積を増やした。これにより、定格寿命は約10,000時間となり、従来製品と比べると、D形E26口金では約10倍、G形とD形E17口金では5倍長持ちするという。同社ではこれを「業界No.1の長寿命」とし、また長持ちすることでランプの交換回数も減るため、廃棄物を現行品の20%まで抑えられるという。
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「パルックボールプレミア」シリーズのラインナップ
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点灯時間は約10,000時間。同社では「業界No.1」としている
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本体内のコイルを4重にすることで、エミッタの塗布スペースを増加させた
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また、電球型蛍光灯では発光管が長いほど高効率とされるが、本製品では従来品よりも細い発光管を採用することで、発光管を約1.2倍長くした。これにより、従来と同じ明るさを保ちながら、消費電力を12Wから10Wに抑え、D形では本体の外径を5mm縮めている。さらにシリカ電球の60形と比べ、電気代を80%カットし、10,000時間使用した場合で約10,000円ほど安くなるという。同社では省エネ性能についても「業界No.1」としている。
さらに電源のON/OFFの切り替えがエミッタの放出につながり、寿命を短くする原因となっていたが、本製品ではICの予熱回路を採用。電極への予熱を適切化することで、エミッタの飛散を抑制する構造になっている。これにより、点灯/消灯を10秒周期で切り替えた場合は約30,000回まで使用可能。同社ではこれを「業界No.1の点滅性能」としている。
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省エネ性能も「業界No.1」としている
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発光管を長くすることで、消費電力を抑えた構造になっている
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シリカ電球60Wと比べると、電気代を約80%削減、約10,000円ほど安くなるという
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電源のON/OFFの点滅に対する耐性も強化されている
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D形では本体がコンパクト化されている
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ナショナルウェルネスマーケティング本部 副本部長の渥美 雅美氏は、2006年度は同社の電球型蛍光灯全体の中で、パルックボールプレミアの割合は1割だったが、「2007年度は3割を狙う」とコメント。また、全国4,678万世帯で電球6個をパルックボールプレミアに取り換えると、CO2排出量を約341万トン削減できるというデータも示し、「本製品を発売することで、地球温暖化防止へ役立てたい」と語った。
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ナショナルウェルネスマーケティング本部 副本部長 渥美 雅美氏
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全国の世帯で電球をパルックボールプレミアに取り換えると、CO2排出量は約341万トンの削減になるという
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シリカ電球と比べて、使用中の温度も低い
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「パルックボール」シリーズの変遷
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歴代シリーズの展示も行なわれた
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2006年10月に発売されたA15形は、財団法人省エネルギーセンターより、平成18年度の省エネ大賞・省エネルギーセンター会長賞を受賞している
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■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn070306-1/jn070306-1.html
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・ ナショナル、13,000時間の「業界No.1」寿命を持つ蛍光灯(2007/03/01)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/03/06 19:02
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