すずまりの快眠スリープテック最前線
まさかのイビキ激減! ライズTOKYOの枕「スリープラテックス ピロー 首肩フィット」の効果がすごかった
2018年10月31日 06:30
気がついたらイビキをかく女になってました
今回ご紹介するのは枕です。電気が通らないのでスリープテックには該当しないと思いますが、ある効果に驚いたのでご紹介する次第です。それはイビキの軽減です。
その昔、筆者が若い頃はほとんどイビキはかいていなかったように思います。イビキを録音するアプリを試したところ、ほとんど録音されていなかったので、レビューできないなと思った記憶があるほど。
それがここ1年くらいで雲行きが変わりました。自分のフゴッというイビキでハッと目覚めることが増え、まさかと思ってひさしぶりにイビキの録音アプリ「いびきラボ」を使ってみたのです。すると恐ろしいほどにイビキをかきまくっておりました。この日だけだと信じたいという願いもむなしく、コンスタントに大きなイビキが記録される日々……。
イビキを止める指輪、手首に巻いて電気刺激でイビキを止めるというバンド、イビキ防止に効果があると言われた横向き寝専用枕、サプリメントなどいろいろ試しましたが、残念ながらどれも筆者には効果がなく、ほとんど諦めていたのです。
それが、たまたまいただいたライズTOKYOの枕「スリープラテックス ピロー 首肩フィット」(以下、スリープラテックス ピロー)を使い始めたところ、アプリのデータ上でも明らかにイビキの量が激減。完全になくなったわけではないものの、コンディションによってはほとんどイビキをかいていない日も出るようになったのです。せっかくいただいたので使ってみようという程度で、まったく期待していなかっただけに、かなり驚きました。
メーカー名 | ライズTOKYO |
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製品名 | スリープラテックス ピロー 首肩フィット |
価格(編集部調べ) | 9,709円 |
「高反発」「低価格」がキーワード
ライズTOKYOとは、2011年に設立された寝具メーカーです。代表取締役の宮崎 誠司氏が胃癌を経験したことから、健康と睡眠の重要性にフォーカスし、健康睡眠をモットーに質の高い睡眠をサポートする機能性寝具を製造するようになったといいます。
主な製品ラインナップはマットレスと枕ですが、製品の最大の特徴は「高反発」であること。マットレスの体験会に参加してみましたが、マットレスの触り心地は低反発に近い柔らかさにも関わらず、寝てみると体をしっかり支え、寝返りもしやすいものでした。用途別に3次元構造の高反発ファイバーや、ラテックス、硬質ウレタンフォームといった素材を使用し、高反発なのに柔らかい肌触りを実現。機能と心地よさが同時に手に入るところがポイントとなっています。
また、3次元構造の高反発ファイバー製のマットレスがシングルサイズで3万円弱から買えるなど、クオリティの高い寝具を、買いやすい(買い換えやすい)価格で提供することにもこだわりを持っています。
ラテックス製枕はヘタらず、高反発だが柔らかい!
今回筆者に驚きをもたらした枕、「スリープラテックス ピロー ピロー 首肩フィット」のサイズは、約57×37×10cm(幅×奥行き×高さ)。
首から肩が当たる部分がやや凹んでカーブしており、片面のみの利用が想定された形状で、上向きに寝た場合、中央部分の高さは約8cm。左右に寝返りを打って真横になったとき頬があたる部分の高さは10cmとなっています。
これまでいろんな枕を試してきました。高反発のファイバー製の枕も試したことがありましたが、反発力が強すぎて、枕に頭を乗せても後頭部から首、肩までが枕に沿わず、むしろコリを誘発してしまいそうでした。
しかし、スリープラテックス ピローはこれまでにない感触でした。高反発なので、押し返すスピードがそれまで使っていた枕よりもかなり早いのに柔らかいのです。
頭から肩にかけてフィットさせつつ、でも沈み込みすぎず、しっかり反発もするので、仰向けのときと寝返りのしやすさの両方をサポートしています。メーカーの方は、難点としてラテックス特有の臭いを挙げていましたが、思い切り鼻を押しつけて臭いを嗅がない限り、気になりません(個人差はありそうですが)。
また、これまで2カ月近く使い続けていますが、まったくヘタる気配がないところも魅力に感じています。
なぜ自分はイビキをかくのか?
なぜスリープラテックス ピローでイビキが減ったのか。それを考える前に、なぜ自分はイビキをかくようになったのかを考える必要があります。
イビキとは、横になったことで舌が落ち込んだり、喉やあご周辺の脂肪が原因で気道が狭くなり、そこを通る空気と周辺の組織の間で起こる空気抵抗による雑音だそうです。
原因として、肥満(特に首周りの脂肪)、あごの小ささ、寝姿勢(仰向け)、扁桃腺の肥大、肥満による鼻づまり、のどの腫れ(飲酒や喫煙も原因に)、疲労、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
ほかにも睡眠時無呼吸症候群を伴うイビキもありますが、筆者の場合は、あごが小さい、肥満による鼻づまり以外のいずれも当てはまりそうな気がしました。特に年齢的に、肥満とホルモンバランスの乱れはかなり怪しいですね。
自分にあった枕選びのポイントとは
枕は頭を乗せるものではありません。首を支えるためにあるものです。ですから、頭部から頸椎までをしっかり支えることが大事です。
それをふまえ、横になったときアゴがあがらず、首が極端に曲がらず、立った状態の姿勢が無理なく再現できるものが理想的。さらに寝返りがしやすい硬さとサイズ、素材や感触などが自分の好みにあっていることも大事な要素になります。
体重や筋肉の量など体形に応じた個人差があり、利用中のマットレスの沈み具合も影響するので、手に入れても、普段使っているマットレスで使ってみない限り、本当にあっているかどうかがわかりません。
だから枕選びは難しいのです。
ただし、高さはタオルを敷くことで調整できるので、低い場合は調整できます。
どうしてイビキが減ったのか?
なぜイビキが減ったのか考えてみましたが、イビキの原因の1つであるホルモンバランスの乱れを枕で解消することは難しそうですので、これではないでしょう。
一方、枕が矯正してくれるのは寝姿勢ですから、おそらくスリープラテックス ピローの高さや首肩周りのカーブが合っていたこと、ラテックスの沈み込み過ぎない弾力のおかげで気道が塞がりにくくなったこと、寝返りの打ちやすさが、イビキ軽減の理由ではないかと推測しています。
飲酒した日など、体調によってはいつも以上にイビキをかく日もありますが、変える前に比べて大幅にイビキの量は減ったままです。イビキと完全に決別することは難しそうですが、枕1つでここまで抑えられるとわかったのは貴重な経験でした。