トピック

e-bikeは乗ってナンボ! グラベルとミニベロの比較試乗イベント。実際に購入した参加者まで!!

代官山モトベロとコラボしたe-bike試乗会イベント

「e-bikeの魅力は乗ってみればわかる」というのは、e-bike Watchで繰り返し強調してきたことですが、実際に試乗できる代官山モトベロとのコラボイベントを9月3日・4日に開催しました。募集期間が短かったにも関わらず、グラベル・ミニベロともに試乗枠は埋まってしまうほどの盛況。参加者にe-bikeの魅力を実感してもらえたのではないかと思います。

グラベルとミニベロをそれぞれ乗り比べながら試乗

未舗装路も走れるグラベルロードe-bikeが4車種、ミニベロが4車種用意されました。e-bikeはドライブユニットや車体の作り、タイヤなどによって乗り味が変わる乗り物なので、参加者にはその違いを実感してもらうべく、できるだけ多様な車種を揃えました。

グラベルロードはBESV「JG1」、ミヤタ「ROADREX i 6180」、スペシャライズド「TURBO CREO SL COMP CARBON EVO」、ヤマハ「Wabash RT」の4車種
ミニベロはBESV「PS1」と「PSF1」、ブルーノ「e-hop」、ターン「Vektron S10/N8」を用意

参加者には車体を交換しながら、e-bikeの魅力を実感してもらえるよう、グラベルロードとミニベロは試乗コースを別に用意しました。グラベルロードは代官山モトベロを出発し、代々木公園で未舗装路を含めた試乗ができるコース。気になる車体を比較試乗しながら、サイクリングコースやちょっとしたグラベルを走行できます。

それぞれ興味があるグラベルロードe-bikeに乗り、代官山モトベロを出発!
e-bikeの実力を感じてもらうため、わざと上り坂を選びながら代々木公園に向かう
e-bikeを乗り替えながらサイクリングロードや、グラベルを体験。乗り味の違いを実感

ミニベロは代官山から都心を走り東京タワーを目指します。激坂を含めた上り坂をできるだけ多く通るようにした普通の自転車では考えられないコース。どちらの枠も、試乗時間は約2時間あるので、e-bikeの楽しさをしっかりと味わってもらえたのではないでしょうか。

街中を走りながら、激坂を6本以上通るというe-bikeらしいコース。最後は東京タワー直下の激坂を止まった状態のゼロスタートから上るチャレンジ!(といっても軽々上れます)
東京タワーの下で記念に1枚。e-bikeがあると、東京の街が狭く感じます。「往復で約16kmも走ったんですか? ぜんぜん実感がない」と驚きの声も

ガチな参加者へライド以外のe-bike解説も

募集期間が短かったにも関わらず、集まっただけあって参加者のe-bikeへの関心はかなり高め。実際に試乗は初めてという人もいましたが、過去にもe-bike Watchの試乗イベントに参加していた人や、会場まで自身のe-bikeで駆けつけてくれた人もいました。

現地まで自走の参加者の愛車。ターン「Vektron S10」はかなり実用的なカスタムが施されています。今回は家族用のe-bike購入に向けて、同じくミニベロのBESV試乗が大きな目的だったそう
ボッシュスタッフの愛車「Vektron S10」も展示。こちらもバッテリーの容量アップやパニアバッグの装着などカスタムされています
特に興味深かったのが、Qiで充電できるスマホホルダー。ドライブユニットから電源を取るライト店頭でワイヤレス充電が可能

e-bikeについて本気で関心を持っている参加者が多かったため、試乗時間終了後もモトベロのスタッフと熱心に話をしたり、車体(特にバッテリー)をチェックしている人がほとんど。そのため急遽、特に疑問が多かったバッテリー容量や充電方法についての実演も。各社の車体と充電器が揃っている環境なんてなかなかありませんからね。

ボッシュ、シマノ、BESV、ヤマハ、スペシャライズドなど、ほぼすべての充電器が揃っているのはモトベロならでは。こうして見ると、結構サイズも違います(その分、充電のスピードも違う)
実際に購入するまでは体験することが少ないバッテリーを持ってみると、重さの違いも実感できます
バッテリーの取り外し方も車体によって異なるので、購入前に実際に見ておきたいですよね

バッテリー容量の違いは、スペックの数値としては知っていても、実際に取り外して持ってみると重さとしても実感できます。自宅に持ち込んで充電できない人にとっては、バッテリーの取り外しやすさも重要な項目。実際に取り外し方を見ていると「これは結構めんどうかも……」と感じた参加者もいたようです。

また、予備のバッテリーや充電器を持って泊りがけのツーリングに行きたい人にとっては、充電器の大きさや重さも気になるポイント。購入しないと、実物を見る機会は少ないので、みなさん興味津々でした。

この日はEcoFlowのポータブル電源「DELTA 2」を使って充電もしてみました。この容量で500Whのバッテリーなら2台分充電できます
こちらも気になる人が多かった「Vektron S10/N8」と「PSF1」の折りたたむ手順やサイズの違いも実際に比較してもらいました
ちなみに、こちらはたまたま代官山モトベロに来ていた読者のトレック「Rail 9.7」。カスタマイズも赤で統一。これで予備バッテリーを持って山形まで自走で行ったとか

グラベルロードもミニベロもどちらの枠でも参加者たちが、e-bikeを楽しんでくれていた表情が印象的でした。特に、グラベルロードのほうは本気度の高い人たちが多く、なんとイベント終了後にヤマハ「WABASH RT」を契約して帰る参加者まで……。翌週に納車されたそうで購入の決め手などを伺いました。

店内で記入しているのは契約書。まさか、その場で購入する人までいるとは……
まさか!! 試乗会後にグラベルロードe-bike購入を即決した参加者のコメント

試乗イベントでは、4車種を1時間以上ひたすらに乗り続けることができる稀なもので体力切れしそうな勢いすら感じるもので大満足。もともとWABASH RTは代官山モトベロさんで試乗させてもらって魅力は理解していましたが(その時は納車までしばらくかかるとのこと)、乗り比べるとそれぞれに特徴(特にJG1の素直な乗り味と充電器の小ささは惹かれました)があって楽しめました。イベント後にモトベロさんに聞いてみると、まだ在庫があるとのことで即決。オプションは純正スタンドだけですが、手持ちのバッグがWABASH RTには装着できなかったのでまた新しいものを探して、普段の都内移動だけでなく、近隣県へのロングライドなどにも末長く活用していきたいと思います。

納車時。店内の「WABASH RT」には成約済みの札が
さっそくスマホホルダーを取り付け、この後は自走で帰ったそうです。さすが!

多くの人にe-bikeの魅力を実感してもらえた試乗イベント。e-bike Watchでは、今後もこうしたイベントを企画していく予定ですので、気になった人は、ぜひ次回は参加してみてください!!

増谷茂樹

乗り物ライター 1975年生まれ。自転車・オートバイ・クルマなどタイヤが付いている乗り物なら何でも好きだが、自転車はどちらかというと土の上を走るのが好み。e-bikeという言葉が一般的になる前から電動アシスト自転車を取材してきたほか、電気自動車や電動オートバイについても追いかけている。