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パナソニック、豪華客船「飛鳥II」のスイートにマッサージチェアを設置

郵船クルーズの運行する大型クルーズ客船「飛鳥II」

 パナソニックは、同社のマッサージチェア「EP-MA34」が、日本最大のクルージング客船・「飛鳥II」のロイヤルスイートルームに設置されたことを発表、報道陣向けに船内を公開した。

 今回設置されたマッサージチェア EP-MA34は、畳1枚におさまるコンパクトサイズながら、全身マッサージ機能を搭載した高級モデル。もみ玉にヒーターを搭載し、温感マッサージが味わえる。店頭予想価格は35万円前後で、既に発売している。

パナソニックのマッサージチェア「EP-MA34」。畳1枚に収まるコンパクトさをアピールしていた
EP-MA34は、もみ玉にヒーターを搭載した温感マッサージが味わえる
足首へのマッサージ機能も進化させ、手で包み込むように足首からふくらはぎにかけてを絞り上げる

 飛鳥IIは、横浜港を母港とする日本最大のクルーズ客船で、12階建ての船内に最大872名を収容でき、全室オーシャンビューの客室を436室備える。“極上の船旅”をテーマに、船内では高級感のあるグルメやアミューズメントを楽しめる。

 パナソニックのマッサージチェアが設置されたのは、「ロイヤルスイートルーム」と、フィットネスセンター。ロイヤルスイートルームは、飛鳥IIの最上級の客室で、雰囲気は都心の高級ホテルと変わらない豪華な印象を受ける。リビングやベッドルーム、オーシャンビューのジェットバス、2室のトイレ、クローゼットなどを備えており、マッサージチェアはリビングルーム内に設置された。

「ロイヤルスイートルーム」のリビング。マッサージチェアがインテリアに馴染んでいる。ロイヤルスイートルームは船内に4室のみ
オーシャンビューのジャグジーバス
広々としたベッドルーム
収納量のあるウォークインクローゼット
トイレは2室用意されている

 一方のフィットネスセンターは、マシントレーニング、ランニングマシン、バランスボールなどを常備し、インストラクターも常駐し、乗船者であれば誰でも利用できる。長期に渡る豪華なクルーズ生活では、多い日には1日5食を口にすることもあるそうで、適度な運動が必要となる。

フィットネスセンターの様子
マッサージチェアや血圧計を設置している
海を眺めながらワークアウトして、クルーズ生活の運動不足を解消できる
飛鳥IIの増山正己船長

 飛鳥IIの増山正己船長は、乗客層について「1週間以上に渡る長期のクルージングは、比較的時間に余裕のあるシニア世代の方が多い。一方で、船で一泊する短期のクルージングは、若いカップルや家族連れに人気」と説明する。

パナソニックコンシューマーマーケティングジャパン本部 岡山晃久グループマネージャー

 パナソニックコンシューマーマーケティングジャパン本部 岡山晃久グループマネージャーは、“豪華客船”へ設置したことについて「より多くの方々に、くつろいだ状態でマッサージチェアの真の良さを味わって欲しい」と期待を込めた。

 今回の発表にあわせて、パナソニックでは、シニア世代の夫婦仲に関する調査レポートをまとめた。夫がリタイア後の時間の使い方について、男性は期待以上に夫婦の時間も1人で過ごす時間も増えたと答えた人が多かったが、女性は「増えると期待していたひとりの時間があまり変わらなかった」という人が多く、男女の意識の差が明らかになった。

 また調査では、仕事のリタイアで生まれた自由な時間を、夫婦や1人でゆっくりと贅沢に過ごす傾向にあることが明らかになった。特に「贅沢な時間」の過ごし方として、夫婦で過ごす場合は、旅行や外食など家の外でアクティブに過ごし、自分1人の時は家の中でくつろぎながら、芸術鑑賞や自分の世界に没頭するという傾向が強かった。

現役時代に思い描いていた理想とリタイア後の現実には、夫婦で差が現れた
自分の時間に満足している人ほど、配偶者の趣味にも理解を示す傾向にあるという
1人で過ごす場合は「何もしない時間」を持つ人が4割近くにのぼった
自宅でくつろぐ際に欲しい物として、マッサージチェアの要望が多かった
マッサージチェアの市場は微増傾向にある
新規購入や買い替えの需要があるという

 このほか飛鳥IIの船内設備として、レストランやバー、シアター、ダンスホール、カジノ感を味わえる娯楽施設、ショップ、スパ、パドルテニスコート、プールなどが公開された。

男女別のジャグジーも、オーシャンビューだ
デッキには、パドルテニスを楽しめるコートが用意されている
全長13mの海水プール。インド洋や太平洋など、行く先々の海の海水をくみ上げて循環させている。「海ごとにしょっぱさが違う」という利用者の声もあるという。隣のジャグジーは真水で、船のエンジンヒーターで海水を蒸留して作り出す
船内にはショップも備える。クルージングのドレスコードにも対応する
高機能の全身マッサージを搭載しながら、コンパクトで設置場所を取らない
「ASUKA II」のロゴ
船内は広く、エレベーターで移動することも
エントランス付近のホール。天井が高く、ゴージャスだ

小林 樹