シャープ、“デカ車輪”採用で総重量3.8kg! さらに軽くなったサイクロン式掃除機

サイクロン掃除機「EC-QX310」

 シャープは、“デカ車輪”採用でさらに軽くなったサイクロン式掃除機「EC-QX310」を11月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後。

 持ち運びがしやすいコンパクトな軽量タイプのサイクロン式掃除機。シャープでは、2010年に軽量タイプのサイクロン式掃除機を投入。当初は、高齢者向けに投入したモデルだったが、ロボットクリーナーやスティックタイプの掃除機の普及や生活環境の変化などからコンパクトなサイクロン式掃除機を求める人が多く、当初の予想より好調だったという。


 新モデルのEC-QX310では、本体サイズと重量をさらに軽くするために、本体構造から見直した。直径約20㎝の大型車輪を本体中心部に搭載し、その車輪の間にダストカップを挟み込むように配置。車輪の中央部を空洞化することで、車輪を大きくしながらも、本体の軽量化を実現したという。また、モーターの重量を徹底的に改良化するために、カバーや内部の巻き線にもアルミを採用する。

 ホースや延長管、吸い込み口も軽量化している。従来機種では、本体素材にプラスチック樹脂を採用していたが、新モデルでは、樹脂の中に空気が含まれている発泡性のプラスチックを採用。

 これらの改良により、本体重量は2.4kg、軽量管やホースを含めた総重量は3.8kgとなり、従来機種に比べ約500g軽くなった。

シャープでは2010年より軽量タイプのサイクロン掃除機を販売。当初の予想よりも好調だったという直径約20㎝の大型車輪を本体中央部に配置新モデルでは本体をさらに軽量化し、軽量管やホースを含めた総重量は3.8kgを実現した
スケルトンモデル本体側面。横からみると、ほとんどを車輪が占めているダストボックスを取り外したところ。中は空洞になっている
ダストボックス本体上部本体背面
シャープ 健康・環境システム事業本部ランドリーシステム事業部・阪本実雄事業部長

 使い勝手も向上している。EC-QX310では、定期的なフィルター掃除を手動で行なう必要があり、フィルターが汚れると「フィルターお手入れランプ」が点灯し、掃除時期であることを知らせる。従来「フィルターお手入れランプ」は、本体後方部に設置されていたが、「掃除しているときに本体後方を見る人は少ない」(シャープ 健康・環境システム事業本部ランドリーシステム事業部・阪本実雄事業部長)とし、お手入れランプの表示場所を手元の操作パネルに変更している。

 また、フィルターの掃除方法についても、従来はダストカップを一度取り出してから作業する必要があったが、新モデルでは、ダストカップを取り出すことなく、本体上部のお手入れレバーを動かすだけで掃除できる構造とした。

 そのほか、シャープ独自の「プラズマクラスターイオン」を室内に放出する機能も備える。

従来機種では、フィルターの掃除時期を示す「お手入れランプ」は本体上部に設けられていた新モデルでは、「お手入れランプ」を手元の操作パネルに設けた
従来機種では、フィルターの手入れを行ないために、ダストボックスを取り外して、フタを開けるなどの手間があった新モデルでは、ダストボックスを取り外すことなく、本体上部の「お手入れレバー」を動かすだけで、フィルター掃除ができるようになった

 操作性に関しては、手首を水平方向に動かすだけで楽に操作できる「軽・らくフィットハンドル」、吸い込み口の上に小さなローラーを搭載することで、横方向へ楽に動かせる「こまわり・すみジョーズ自走ヘッド」を搭載する。

 阪本実雄事業部長は、EC-QX310について「高齢者はもちろん、どんな世代にも使いやすい掃除機を目指した」と語る。

ヘッド部吸い込み口下に小さなローラーを搭載することで、横方向への操作が楽になったという手首に負担をかけることなく操作できる「軽・らくフィットハンドル」を採用
グリーン系

 本体サイズは177×315×239mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.4kg。運転音は57dB。消費電力は最大850W。集塵容量は0.25L。本体カラーは、グリーン系とピンク系の2色。







(阿部 夏子)

2012年10月29日 16:30