東京電力、千葉火力発電所で3台目のガスタービン発電機が稼働

~3機合計で100万kWを発電、2年後には150万kWに

 東京電力は、千葉火力発電所3-3号が営業運転を開始したと発表した。

 千葉火力3号系統は、東日本大震災以降に計画された緊急設置電源で、33.4万kWの出力を持つガスタービン発電機3台で構成され、合計で100.2万kWの出力を持つ。燃料はLNG。

 3-1号機は2011年8月28日、3-2号機は同9月9日に営業運転を開始しており、今回の3-3号機の稼働により、計画されていた緊急設置電源が出揃った。

千葉火力発電所。緊急設置電源は、既設の1、2号系列の奥の敷地に設置された稼働中の3-1、3-2号機

 なお、3号系統のガスタービンは、2014年7月までに、コンバインドサイクル化の工事が行なわれ、恒常的な発電設備として使用される。この工事により、各発電機の出力は50.0万kWに増加し、合計出力は150万kWになる。熱効率も現在の39%から約58%に向上する。

コンバインドサイクル化の概要。補機類を追加することで、排熱を再利用し出力と熱効率を上げる





(伊達 浩二)

2012年7月11日 13:30