パナソニック、明るさ40W形相当のクリアタイプのLED電球

 パナソニックは、白熱電球40W形相当の明るさを備えたクリアタイプのLED電球「EVERLEDS(エバーレッズ) クリアタイプ40形 LDA6L/C」を、7月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,000円前後。

EVERLEDS クリアタイプ40形 LDA6L/C使用イメージ

 クリアタイプの白熱電球「クリア電球」との置き換えを狙ったLED電球で、一般的なLED電球と異なり、電球のグローブが透明で、クリア電球のようなきらめき感のある光を放つ点が特徴。同社が2011年に発売した、明るさが白熱電球20W形相当のクリアLED電球「LDA4L/C」に次ぐ製品となる。「LDA4L/C」の海外向けモデルである「LDAHV4L27CG」は、2011年度のグッドデザイン賞で、最高賞の大賞に次ぐ金賞を受賞している。

 本製品ではクリア電球の光を再現するために、LEDモジュールを電球の中央に配置するパナソニック独自の「センターマウントテクノロジー技術」を採用している。同技術では、光を透過する基板の上にLEDチップを設け、さらにそのLEDチップの下面にも蛍光体層を形成したLEDモジュールを搭載する。これにより、光源の直下に光を放つ一般的なLED電球とは違い、口金方向にも発光し、クリア電球に近い“きらめき感”が実現できるという。

一般的なLED電球と比べた、発光の仕組みの比較

 また、LEDモジュールを支えるアルミ支柱からの熱伝導性を、従来モデルよりも向上。筐体部分のヒートシンクにLEDモジュールの熱を効果的に逃す構造とした。これにより、全光束は従来の210lmから485lmに向上。日本電球工業会の基準で、白熱電球40W形相当の明るさとなった。

 本体サイズは60×117mm(直径×高さ)、重量は80g。口金はE26。定格消費電力は6.4W。定格寿命は40,000時間。

 パナソニックによると、LED電球は普及が拡大しており、2011年度の総需要は2,500万個、2099年度からの累計で4,000万個に到達したという。同社ではこの40W形クリアLED電球の投入でラインナップをさらに拡充し、多様なニーズに応えて、白熱電球からの置き換えを推進していくとしている。





(正藤 慶一)

2012年6月6日 15:16