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クラウドファンディング家電〜スマホで遠隔操作して家の中を動き回れる防犯/見守りロボット「シナモン」

「クラウドファンディング」とは、製品開発などのプロジェクトを達成させるための資金を“多くの人たち(Crowd)”から集めて“資金調達(Funding)”するという意味。そんなクラウドファンディングで資金調達中の家電開発プロジェクトを紹介する。

 ロボットベンチャー企業・ドーナツ ロボティクスは、高齢者や子ども、ペットの見守りに最適なロボットとして開発中の「シナモン」を、クラウドファンディングサイト MAKUAKEで資金を調達中。現在、目標金額の120%の支援金を達成させた。

 MAKUAKE内での早期予約価格は99,800円(別途月額使用料が必要)。予約分は、2017年8月までに発送予定で、その後は一般販売される(125,000円)。

ドーナツ ロボティクス「シナモン」

 シナモンは、外出先からはスマートフォンのアプリ操作で、部屋の中を動かすことが可能。内蔵カメラやマイク、スピーカーを使い、留守中の子どもなどを確認したり、話をしたりできる。

 「防犯カメラ」モードに設定すれば、音と動きを感知すると外出中のユーザーに知らせてくれる。また、対応の血圧計をかざすだけで健康データが転送され、シナモン内で管理するメディカル機能を搭載。汎用度の高いロボットとして注目されている。

外出先からシナモンを動かして、留守中の子どもに話しかけられる
内蔵カメラからの映像が、スマートフォンに転送される
スピーカーとマイクを搭載し、会話も可能

 上記機能のほかに、例えばユーザーである高齢者が、シナモンと何日も会話をしない場合は家族に知らせる機能や、遠隔診療や24時間対応の医療相談サービスなどのメディカル機能を提供する予定。

 その他、シナモンに話しかけることで、家の家電を操作できるようにするなど、汎用性を広げていく計画だ。

 本体サイズは220×330mm(幅×高さ)。アダプターとバッテリーにより駆動する。対応スマートフォンは、Android。現在iOS用アプリも開発中。

防犯や見守りに加えて、遠隔診療を可能にする予定