やじうまミニレビュー

エムアンドジー「走る!! ゴミ箱ラジコン」

部屋を駆け抜けるラジコンカー・オン・ザ・ゴミ箱!
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


エムアンドジー「走る!! ゴミ箱ラジコン」

 今回は筆者が見つけたグッズではなく、編集部から宅急便で届いたレビュー品。段ボールを開けたところ、エムアンドジーの「走る!! ゴミ箱ラジコン」が入っていた。その名の通り、ラジコンで走るゴミ箱だった。


メーカーエムアンドジー
製品名走る!! ゴミ箱ラジコン
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,380円

 パッケージには本体とリモコンが入っている。本体サイズは約203×110~230mm(直径×高さ)。ゴミ箱としての容量は約5L。電源は車両側が単三形乾電池が3個、コントローラー側が9V角形乾電池だ。バッテリー駆動時間は未表記だが、3時間の連続動作は確認できた。対象年齢は12歳以上。本体カラーは写真のダークブラックに加えて、スカイブルーとクリアホワイトが用意されている。

 ゴミ箱としての性能を見てみよう。上記の通り、容量5Lでフタが付属。本体には3段階の伸縮構造を採用しており、高さは約11から23cmの間で調節できるようになっている。高さ23cmの時は立派なゴミ箱だが、11cm時はなんだかルンバっぽいビジュアルになる。

パッケージにはゴミ箱本体とコントローラーが入っている。ゴミ箱は最小状態のもの。コントローラーは前進・後退、ステアリングが独立した、いわゆる2chプロポフタの作りは実にゴミ箱らしい。また若干ひっかかりがあり、ハンドルを持っての運搬も可能高さ23cm時の状態で部屋に置いてみると、とてもゴミ箱
パッケージ両面には、男心をくすぐる文言が並んでいるちなみに開封時はクッション用段ボールと本体がネジ止めされているので、ドライバーを準備しておこう

 次にこの製品のポイントである走行性能を確認してみよう。ゴミ箱ラジコンではリアエンジン・リア駆動を採用し、ミッドシップ重心になるよう、中央部に乾電池ボックスを備えている。タイヤはカーペット上も駆け抜けるプラスチック製で、サスペンションレス設計で耐衝撃面にやや不安を覚える。フローリングでは天然ドリフトをしかねないグリップの無さなので、アップダウンが豊富なコースの走行は諦めたほうがいいだろう。

 コントローラーは一般のRC(ラジオコントロール)カーと同じく、前進・後退、ステアリングが独立した、いわゆる2chプロポ。周波数は40MHz。

本体用に単三形乾電池3本を使用する中央にある赤いスイッチが電源。また電池ボックスカバーはネジ止め式だが、ネジがなくてもしっかりとロックされるので、ネジをなくしてしまっても安心タイヤはプラスチック製。ミゾも用意されているが、効果は不明だ

 カーペット上を走行させてみた感触は、意外と前進・後退の動きが機敏だった。進行方向を変える時のステアリングは重め。前進・後進しながらステア リングすると、前輪の向きが変更しにくいようで、旋回半径が大きくなりがち。停車したのち、ステアリングを切ってから前進・後進させたほうが良い。

  なお、最大積載重量が記載されていなかったので、いろいろ試してみたところ、カーペット上ではiPad 1 Wi-Fiモデル(重量680g)がギリギリだった。5Lのゴミ箱なので、680gを越えることはまずないと思うが、参考にしてもらいたい。なお、フロー リング上では駆動開始時の抵抗が少ないので、もう少し重いものを載せても大丈夫だろう。

コーナリングチェック。また発進・停車のレスポンスも確認してみた。積み上げた箱をギリギリ倒さない停車もできてしまうゴミ袋をセットして走らせてみたところ、ものすごい違和感を覚える絵になってしまった。ちょっと怖い

iPad 1 Wi-Fiモデル(重量680g)を搭載しての走行テスト。立ち上がりが重くなっているが、問題なく走行できている。停車時は転倒しそうになった

 当家ではゴミ箱として活躍しているが、たまに最小状態にしてスマホを運ぶ用途でも活用を見出している。ふと思ったのだが、これはカラーリングがもうちょっと明るければ、お茶とお菓子を運ぶといった用途にも活用できるのではないだろうか。

使用しないときはコントローラーをゴミ箱内部に収納しておける500mlペットボトルを入れるとこれくらいのスペースを占有する最小時はゴミ箱以外の運用ができそうだ

 難をいえば、フロントとバックの区別がしにくいところだ。本体には申し訳程度に「FRONT」のシールが貼られているのだが、しばらくすると剥がれてしまいそうなので、小生は打開策として目印を貼り付けている。お子さん用であれば、そういうデコレーションも楽しめるだろう。

円形なので前後がまったくわからないからか、かなり雑な感じで「FRONT」シールが貼られているが……走行中はいまいちわからないそこで大きくようにプリントアウトしたもの貼り付けてみた。確認しやすくなり、操縦がとても楽にあった後ろだとわかるように、バックにもぺたり。こちら側の色を変更しておけばよりわかりやすくなったかもしれない

 使用シーンとしては、友人が訪れた時のサプライズ用として、あるいはお子さんの遊び道具としても秀逸だろう。また「ゴミ箱まで移動したくない」「ゴミ箱がこっちにこい! 」というものぐさな方にもオススメ。今後は、多少高価になってもいいので、10L以上の大容量ゴミ箱搭載モデルの登場を期待したい。





2012年 3月 12日   00:00