家電製品ミニレビュー
パナソニック「目もとエステ EH-SW52」
~目がスッキリ! モニターに囲まれた現代人のためのリフレッシュ機器
by 正藤 慶一(2013/9/11 00:00)
パソコン、スマートフォン、携帯ゲーム機……現代人の暮らしは、常に液晶画面に晒されている。そのため、ふと気づくと目が重く、何だか疲れているような感覚を覚える時がある。この文章も辛い目のトラブルを抱えたまま読んでいる方もいるかもしれない。
そんなトラブルを解決するためだろうか、パナソニックから「目もとエステ」という商品が発売されている。40℃弱の熱と目元にスチームを当て、さらにちょっとした振動も加えることで、目をリフレッシュする効果があるという。
今回はこの9月に発売されたばかりの「目もとエステ EH-SW52」を使ってみよう。
メーカー | パナソニック |
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製品名 | 目もとエステ EH-SW52 |
購入場所 | ビックカメラ |
購入価格 | 17,800円 |
目もとエステの本体サイズは144×69×201mm(幅×奥行き×高さ)。まるで3Dテレビのゴーグルのような、SFアニメでロボットに乗る主人公が掛けているメカのような、近未来的なデザインだ。
本体の素材は白いプラスチック製だが、内側の顔に当たる部分は、灰色のゴムとなっている。このゴム部分がピンク色の「EH-SW51」という製品も9月に発売されており、灰色が男性向け、ピンクが女性向けという分け方がされている。パッと見だと色以外に違いはなさそうに見えるが、ピンクはスチームが多い、灰色は振動が細かいモードを揃えるなど、微妙な違いがあったりする。
今回紹介するEH-SW52の付属品は、ACアダプターと目もとエステ本体を顔に固定するバンドの2点。本体は容量1,100mAhのニッケル水素電池を内蔵した充電式のため、使用前には予めACアダプターを繋いで充電しておく。充電時間は1時間程度と短い。
充電が終われば使用準備はほぼ完了だが、大事なパーツを1つ紹介するのを忘れていた。それは、スチームを発生するための「給水プレート」。小さな穴が開いた薄いプレートを水道水で濡らした後、再度本体内にセットする。この水がスチームとなって、目を温めるのだ。
給水プレートのセットが終われば、いよいよ使用準備が完了。あとは本体の電源ボタンと、振動のリズム選択ボタンを押せば、運転がスタートする。電源ボタンは、スチームの温度を38℃/40℃に切り替える役割も担っている。とりあえず、スチームは40℃、目元に振動を加えるリズムは3段階ある中から「1」を選び、目元に装着した。
すると、目元が徐々に暖かくなってきた。それとともに「グッグッ」といった感じで、目元をマッサージするような軽いタッチが加わった。痛さや不快さは特に感じられず、目元の暖かさとも相まってとても気持ち良い。タッチはしばらくすると「ググググググ」という早めの振動に変わり、再び「グッグッ」と元のスピードに戻る。1運転当たり12分間稼動するため、眠くなってしまった。
運転後は、とてもスッキリした気分になった。商品説明には「眼精疲労を取り除きます」のような謳い文句はないが、実際に使った印象では、目の疲れが取れたような感覚がある。ちなみに運転後の目元には、スチームの水滴が残っているので、ハンカチやタオル、ティッシュは欠かせない。
続いてリズム「2」を選ぶと、「1」では2分毎に切り替わっていた運転が1分毎に変わり、さらにその後は10秒程度でモードが切り替わるなど、変化が非常に大きい。こちらも12分間続くが、タッチがとにかく細かく切り替わるため、眠気が発生する暇もなかった。
リズム「3」は、短い6分だけのモード。タッチの変化は緩やかで、しかも他の2モードよりも運転時間が半分のため、気が向いた時にサッと使える。気付けば、「3」モードばかり使うようになってしまった。
ちなみに、座って使用する際には、本体を固定するためのバンドが必要だが、イスなどで横になって使用する分には、本体はズレたりすることもなかったので、バンドは不要だった。ただこれは、私の顔が大きいことが影響しているかもしれないが……。
量販店では約17,800円前後と、目だけに使用する製品としてはやや高めかもしれないが、簡単に使用できるうえ、目もとがリフレッシュできるという確かなメリットがあることは間違いない。
これだけ液晶画面が社会に浸透する中で、目をケアする家電製品は今のところパナソニックのこのシリーズのみ。仕事でパソコンの前から離れられない人、ゲームの画面を凝視して目を酷使している人は、本製品を使うことで、目に一瞬の安らぎが得られるはずだ。