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おどり炊きPRO ECG-PG60
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三洋電機は、業務用では初めて圧力炊飯を採用した炊飯器「おどり炊きPRO ECG-PG60」を今夏発売する。東京電力、中部電力と共同開発した。
業務用としては初めて圧力炊飯を採り入れた、3.3升炊きの炊飯器。同社によれば、業務用炊飯器では炊飯量が多くなればなるほど、米を均等に加熱しにくくなり、炊きムラが発生しやすくなる問題があるが、本製品ではこれを防ぐため、「可変圧力IH炊飯方式(おどり炊き)」を導入した。これは、炊飯中に内釜内の圧力を変化させることで、炊飯中の米を攪拌して炊きムラを抑制するというもの。これによって、甘み・ツヤ・粘りのあるご飯が炊けるという。
また、これまでの業務用炊飯器では、炊飯中に発生する“おねば”が吹きこぼれてしまうのを防ぐため、火力を押さえて炊飯していたが、本製品ではおねばを溜める「旨みタンク」を新たに採用した。これにより、おねばが吹きこぼれるのを心配せずに、強い火力で炊飯し、ハリのはるごはんが炊き上げられるようになった。さらに、旨みタンクに溜まったおねばを蒸らし時に内釜に戻すことで、ごはんのツヤを引き出す効果もあるという。
なお、「おどり炊き」「旨みタンク」機能は、同社の家庭用炊飯器「匠純銅 おどり炊き」シリーズにも搭載されている。
このほか、好みの味に合わせられるよう、ごはんの硬さと粘りを5段階に任意で設定し、合計25段階にきめ細かく炊き分ける「こだわり炊飯制御」機能も備えている。
本体サイズは561×488×475mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約20kg。電源は三相200Vで、消費電力は4,850W。同社では、外食チェーンやスーパーマーケット、福祉施設や病院などの給食施設への導入を提案していくという。
本製品は、2月11日から東京ビッグサイトで開催される「2009スーパーマーケット・トレードショー」にて展示される。
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「可変圧力IH炊飯方式(おどり炊き)」の仕組み。加圧と減圧を繰り返すことで、米を攪拌し、炊きムラを押さえる効果がある
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「旨みタンク」がおねばの吹きこぼれを抑えるとともに、蒸らし中に内釜に還元することで、ツヤのあるごはんに仕上げられるという
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■URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0902news-j/0209-2.html
炊飯器 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/rice.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2009/02/09 16:22
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