今回紹介する電球形蛍光灯は、スーパーやコンビニで簡単に購入できそうなものから、ネットでなければ入手しにくいものも含めて、6シリーズ・16点を用意した。ノーブランド品は製品が特定できないため避け、国内大手メーカーのものに限っている。
ラインナップが複数あるメーカーについては、最上位機種・最新モデルのものを採用する。また、白熱電球からの置き換えを考慮し、すべてE26口金・A15形の60Wタイプを使用している。
なお電球形蛍光灯には、白熱電球の色を再現した「電球色」のほか、「昼光色」「昼白色」という3点のカラーが用意されている(一部昼白色がないタイプもある)。これについても各社の製品を購入し、その違いを見てみることにしよう。なお、この3色の詳細については、このページの後半にて解説する。
【購入した製品一覧】
日立/ナイスボールV ぶんりくん
日立・ナイスボールV
三菱・スパイラルピカ ミニ
パナソニック・パルックボール プレミアクイック
東芝・ネオボールZ リアルプライド
NEC・ホタルックボール
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今回購入した電球型蛍光灯のパッケージ。比較のための白熱電球とサークル形蛍光「ステアーランプ」も用意している
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パッケージから取り出したところ。こうしてみると、あまり違いが分からないが……
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● 日立・ナイスボールV ぶんりくん [電球色・昼光色]
日立ライティング社と西友が共同開発した製品。点灯回路と電球部分が分離し、省エネルギーにくわえ、省資源をという付加価値を実現したもの。そのコンセプトからグッドデザイン賞を受賞している。また、交換ランプは定価490円と、非常に求めやすい価格となっている。販売は2008年12月時点で西友のストアのみだが、同スーパーは日本各地に400店舗近く展開しているため、日用品のついでに簡単に購入できる。
購入金額:1,470円(西友にて購入)
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日立・ナイスボールV ぶんりくん 電球色「FTH15EL/12/ADE」
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昼光色「FTH15ED/12/ADE」
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● 日立・ナイスボールV [電球色・昼光色・昼白色]
上の「ぶんりくん」と同じ“ナイスボールV”ブランド。光色は電球色/昼光色/昼白色の3色が揃っている。回路部分が小さく、とても電球らしい形で、白熱電球が使える器具のほとんどに置き換えができそうだ。ただし、流通量が少ないのか、家電量販店で見かけるケースは少ない。今回もネットで購入した。他製品と比べて安めの実売価格は魅力。
購入金額:945円(ネット通販にて購入)
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日立・ナイスボールV 電球色 「EFA15EL/12B」
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昼光色「EFA15ED/12B」
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昼白色「EFA15EN/12B」
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● 三菱・スパイラルピカ ミニ [電球色・昼光色・昼白色]
三菱電機グループの家庭用照明機器を取り扱う「三菱電機オスラム」社製の製品。光色は3色揃っている。国内向け60W形電球タイプにおいて「業界最小」を謳うコンパクトサイズが特徴。白熱電球が使える器具のほとんどに置き換えできるだろう。こちらもネットショップで購入した。
購入価格:1,092円(ネット通販にて購入)
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三菱・スパイラルピカミニ 電球色「やすらぎの光 EFA15EL/12・SP」
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昼光色「さわやかな光 EFA15ED/12・SP」
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昼白色「自然な光 EFA15EN/12・SP」
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● パナソニック・パルックボール プレミアクイック [電球色・昼光色]
パナソニックの蛍光灯シリーズ「パルックボール」の最新モデルで、色は電球色と昼白色の2色。蛍光管の中に「クイックランプ」と呼ばれる小さい白熱電球を搭載することにより、点灯1秒で約60%の明るさを得ることができる。クイックランプは蛍光管が十分に光った後に自動で消えるため、消費電力も低く抑えられる。今回購入した製品の中では、消費電力、寿命、点滅寿命でトップクラス。スーパーやコンビニでも扱われている。
購入価格:1,472円(Amazon.co.jpにて購入)
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パナソニック・パルックボール プレミア クイック 電球色「EFA15EL/10HS」
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昼光色「クール色 EFA15ED/10HS」
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● 東芝・ネオボールZ リアルPRIDE [電球色・昼光色・昼白色]
東芝の電球形蛍光灯「ネオボール」シリーズの最新モデル。光色は3色。回路部分が特に小さく、シルエットはまさしく白熱電球といったところだ。今回購入した製品の中でも消費電力、寿命、点滅寿命でトップクラス。電球の外側の材質がプラスチックのため、落としてもガラスや蛍光管の破片が飛び散らない仕様になっている点にも注目したい。これも販売店舗が多く、入手しやすい製品だ。
購入価格:1,562円(Amazon.co.jpにて購入)
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東芝・ネオボールZ リアルプライド 電球色「EFA15EL/10-PD」
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昼光色「EFA15ED/10-PD」
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昼白色「EFA15EN/10-PD」
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● NEC・ホタルックボール [電球色・昼光色・昼白色]
光色は3色。NECライティングの「ホタルック」シリーズは、10分以上の点灯すれば、消灯した後も電力をまったく使わずにほのかに光る残光機能が特徴。点灯スピードも従来品と比べてアップしている。前回の「食卓で映える電球型蛍光灯を求めて」でも使用しており、一番良い演色性が得られた。
購入価格:945円(ネット通販で購入)
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NEC・ホタルックボール 電球色「RELAX EFA15ELR/13-SHG-B」
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昼光色「FRESH EFA15EDF/13-SHG-B」
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昼白色「MILD EFA15ENM/13-SHG-B」
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10分以上の点灯で、消灯後もほのかな明るさを放つ残高機能が「ホタルック」シリーズの特徴
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● 比較用に白熱電球も
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パナソニックの白熱電球「LW100V54W」を比較として使用する
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また、これらの電球型蛍光灯とともに、比較用の白熱電球として、パナソニックの「ナショナル シリカ電球 100ボルト 60W形 (LW100V54W)」も用意した。大型量販店はもちろん、スーパーやコンビニエンスストアなど、どこででも購入できる白熱電球だ。60W形とはいえ、実際の消費電力は54W。大きさも以前よりも小型化したものとなっている。
● 電球色/昼光色/昼白色の違い
・電球色 色温度が低めで光色が電球に近い。落ち着いた暖かみのある色、くつろぎの色、やすらぎの色と謳われるものだ。寝室、居室など、リラックスする場所に適している。電球形蛍光灯のパッケージの色は赤またはオレンジを基調としている。
・昼光色 少し青っぽい白色が特徴で「白がくっきり、さわやか、みずみずしい、白が鮮やか、クール」などと謳われている。白熱電球の昼光色(薄いブルーの電球)とは違って、電球形蛍光灯ではあくまでも蛍光灯としての昼光色を演出する点が特徴。一般的に、事務所、工場、台所、勉強部屋などに適している。色の認識性が上がり、活動的で、集中力も増す光色だ。電球形蛍光灯のパッケージの色は青を基調としている。
・昼白色 明るくやさしい自然な「白」が得られる点が特徴で、「自然な」「ナチュラルな」「やさしい」と謳われる光色だ。色味を例えるなら、日の出から2時間以上経過したぐらいの太陽光か。一般店舗、居室、写真や絵画などの持つ色を、正確に見せたい場所に適している。電球形蛍光灯のパッケージの色は緑を基調としている。製品によってラインナップに加わっていないケースもあり、今回では「ナイスボールV ぶんり君」「パルックボール プレミア クイック」の昼白色は発売されていない。
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赤、オレンジといった暖色を基調としたパッケージが特徴の「電球色」。白熱電球からの置き換えにはこれを選ぶ
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ブルーのパッケージの「昼光色」。青っぽい白色の光を発する
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緑色のパッケージは昼白色。本来の色を正確に見せたい場面に使用する。製品によっては“ナチュラル色”、“マイルド”などと呼ばれることもある
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それでは、この章以降、どの製品がより良いを判断するべく、さまざまな実験を行なっていこう。判断しやすいよう、できるだけ画像や動画で視覚化してみた。
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2008/12/24 00:02
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