Reported by 神原サリー（2015/06/19）

パナソニックの4Kテレビの新モデル「ビエラCX800N/CX800」を取材してみて、凛として美しい佇まいやスマホ感覚で使える便利さや楽しさを実感。その様子を前回ご紹介しました。今回は、パナソニックのテレビ事業部で商品企画に携わっている野村美穂さんと今川ロネル宙子さんのお二人と“ビエラ女子会”を開催。女性がテレビに求めるものを率直に語り合い、どのような視点でビエラが開発されているのかについても聞いてみました。

理想的なテレビのデザインについて考える

サリー　大画面化が顕著になるにつれて気になるのが、その存在感。見ているときはまだしも、消してしまうと威圧感すら感じさせるものもあるような。

野村　　薄型になったとはいえ、46型以上になるとやっぱり気になりますよね、そのデザイン。できる限りシンプルであってほしいと思います。

今川　　今は、テレビ番組を見るだけでなくて、いろいろな使い方をするから、『ディスプレイ』としてそこにあればいいというか。スピーカーなどが目立ちすぎないほうがいいと思うんです。

サリー　私は、スピーカーは見えたほうが「聴く」ときの安心感があっていいようにも思っていたのですが、ディスプレイとして捉えると、極力何も見えなくて、存在感を消すくらいでいいのかもしれませんね。

野村　　壁掛けではないけれど、まるでそこにパネルだけがあるくらいという印象の、脚部を意識させないデザインが今回のCX800Nなんです。

今川　　よく見るとわかるのですが、3度の傾斜が設けられているので、とても見やすいんですよ。

サリー　今人気のロータイプの幅広のテレビ台にもぴったりですね。私は日ごろから、使っている時もそうでない時にも姿が美しく、五感に響くポイントがあって愛着の持てる家電を『うふふ家電』と名付けて推奨していますが、このCX800シリーズはさしずめ「うふふテレビ」といった感じですね。なんだか親しみがわいてきました。

テレビはもはやテレビ放送だけのものではない！？

サリー　CX800シリーズでびっくりしたのが、ホームメニューによく見る番組やチャンネルなどがアイコンみたいに表示されて、スマホやPC感覚で使えること。これならテレビ番組以外にも気軽に親しめますよね。

野村　　今はBSやCSなどテレビ番組もチャンネルがものすごく増えて、探すのに何度もリモコンのボタンを押さなくてはならなかったりするんですよね。それで、ぜひともやりたかったのが、こうしてホーム画面によく見る番組のチャンネルを簡単に追加して、すぐに見られるようにすることだったんです。よく使う接続機器にも簡単にアクセスできるようにしています。

今川　　CX800シリーズには「Firefox OS」を使った、新たなユーザーインターフェースを採用した「かんたんホーム」を搭載して、見たいもの、使いたいことがすぐにできるようになっているのが大きな変化です。

サリー　それって、いわゆる“黒物”に弱い女性にはすごくうれしいことかも。

野村　　ホーム画面に登録するのもリモコンの「★（お気に入り）」ボタンを押すだけと簡単に。何でも直感操作で使えるようにしたいなと。

サリー　いいですね！　お気に入りのテレビ番組だけでなく、YouTubeやHuluだって追加して、動画を気軽に楽しめるんですものね。テレビ放送のチャンネルと、ネット配信サービスが並んでいて、同じような感覚で選べるなんて楽しみが広がりますね。　

今川　　2015年9月ごろサービス開始予定のエンターテインメント映像配信サービス「NETFLIX」にも対応していて、すでにアイコンも用意されていますよ。

野村　　世界最大規模のサービスということで、リモコンにも専用ボタンを設置済み。期待度満点です（笑）

サリー　わー、それは楽しみですね。夜のリラックスタイムや週末の過ごし方が変わりそう！　

テレビドラマもアップコンバートで臨場感あふれる画面に

野村　　４Kに対応した番組はまだ少ないけれど、実はフルHD映像のドラマなどもアップコンバートされて、より質感あふれる鮮明な映像で映し出されるのを知っていました？

サリー　さきほどから、かなりこうして画面の近くで見ているのに、驚くほど鮮明な画像で見やすいのでびっくりしていたところだったのです。

今川　　４Kテレビってオーバースペックなのでは？って思っている人が案外多いのですが、目に優しいし、ドラマもライブ映像もより臨場感あふれる画面で見られるのです。

サリー　っていうことは、今の番組を見るのにもとてもいいってことですね。

野村　　“カメラ女子”の皆さんにも、とっておきの写真を高精細な画面で再現できるのでおすすめしたいですよね。

今川　　４Kビデオカメラで撮影した思い出の動画もSDカードをビエラにスロットインするだけで見られるので盛り上がること間違いなし。

サリー　どんどん４Kビエラが身近に感じられてわくわくしてきました。

「音声検索」や「ダイレクト音声操作」でテレビがもっと身近に

サリー　スマホ感覚で見たい番組や使いたい機器にすぐにアクセスできるのはわかったけれど、けっこう面倒なのが録画しておいた番組から見たいものを探すとき。何か便利な方法がないかなと思うんですが。

野村　　検索のときに便利なのが「音声検索」です。キーボード画面を行ったり来たりして検索ワードを入力するのは面倒ですが、検索ワードを話すだけでOKなので簡単です。

サリー　それってテレビに向かって話せばいいのですか？

今川　　テレビに向けて直接話しかける「ダイレクト音声操作」の方法と、「音声タッチパッドリモコン」に話しかける方法と2通りあります。

野村　　ではテレビに向かって「電源オン！」と言ってみてください。

サリー　電源オン！　ちょっと恥ずかしいですね（笑）

今川　　人が大勢いるときなどは音声タッチパッドリモコンのほうが正確ですし、便利ですよ。

野村　　一人でいるときや料理中で両手がふさがっているときなどは、ダイレクト音声操作が向いています。あとは慣れかもしれません（笑）

サリー　したいことに合わせてどんな言葉を発したらいいのか、一覧表のようなものが付属されているともっと使いやすくなりそうですね。どんどん挑戦してみようと思うのではないでしょうか。

野村　　下敷きみたいな感じのシートですね、実現に向けて検討します！

今川　　検索の画面を出しましたので、「ネコ！」って言ってみてください。

サリー　ネコ！　あ、録画番組だけでなく、テレビ番組、YouTubeなどのメディアごとに表示されるんですね。これから放送される予定の「未来」までチェックして教えてくれるなんて感激です。

今川　　リモコンのホームボタンの長押しで表示される「インフォメーションバー」ももっと活用してもらいたいと、表示方法などを再考しました。「裏番組表」「お天気」「おすすめ」「お知らせ」の4つの情報のうち、見たい情報へのアクセスはリモコンの上下左右ボタンを使えばOKと簡単です。

サリー　お天気や裏番組など、知りたい情報にすぐにつながるのがいいですね。

ビエラの商品企画は女性目線満載！

あらためてお話しを聞いてみると、ビエラCX800シリーズには、女性ならではの視点で考えられた使いやすさや楽しさが満載だということがわかりました。先進技術を搭載している４Kテレビというと、映像美や迫力のサウンドばかりが強調されて、男性ばかりで開発されているのだと思っていたけれど、決してそんなことはないのですね。

大画面なのに近くで見てもくっきりときれいで、文字なども読みやすく、斜め方向からの視聴にも強い４Kビエラは、毎日のお料理やニュース、お気に入りのドラマなど日々の暮らしに寄り添った“親しみやすい”テレビなのです。慣れるまではちょっぴり恥ずかしい音声操作もどんどん活用して便利に使いたい！　佇まいが美しく、使うほどに愛着のわくCX800シリーズは「うふふテレビ」に認定です。

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