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「家電大賞」受賞記念!

なぜルンバ980は「ロボット掃除機の王者」なのか? 読者投票コメントからその理由を探る!

昨年末から今年1月末にかけて投票が実施された「家電大賞」。そのロボット掃除機部門で受賞したのが、iRobotのロボット掃除機最新機種「ルンバ980」だ。ロボット掃除機はもちろん、並み居るロボット掃除機を押しのけての受賞だが、なぜこれほどの支持を受けるのだろうか?

ここでは「家電大賞」のアンケートでルンバ980に投票した読者のみなさんのコメントを引用しながら、その理由を探っていこう。筆者がアレこれ書くより、100倍生々しいコメントだ。

家電の王者となったルンバ980、その魅力とは!?

ルンバはロボット掃除機の最先端を走り続けるパイオニア!

ルンバ980は、言わずと知れたiRobot社のロボット掃除機最新機種。2002年に初代ルンバが誕生してから14年目。ロボット掃除機というジャンルを開拓し、今もなおパイオニアとしてその道を切り開き進化する家電はそうない。投票者からも、賞賛のコメントが多く寄せられた。

「ロボット掃除機のパイオニアとして着実に進化を遂げているから。“ロボット掃除機という21世紀にふさわしい家電ジャンルの立役者として”という言葉がまさにピッタリ」

業務用としてのロボット(自動)掃除機はあったが、家庭用「ロボット掃除機」という言葉すらなかった時代に登場したルンバ。初代ルンバはコンピュータの性能も低く、比較対象も何もない時代で色々揶揄されていた。しかし先見性のある技術好きは、その面白さに飛びついた。技術好きは、掃除機の性能としてより「掃除を自動ロボットでやろう!」というイノベーションに共感したのだ。日本国内で正規代理店から発売されるまで数年、日本仕様として発売される2007年まで時を要したが、その間にオモチャの域から家電へと進化した。

さらにモデルチェンジするたびに、賢い相棒に進化。そして今もなお進化を続け、家庭に浸透し続けている。一番共感したのがこのコメント!

「この分野を開拓してきた技術の積み重ね、ロボットとしての完成度、その上で後続に負けない新しさを持つすばらしい家電だと思います。まさに家電大将!(笑)」

マジでそう! 確かにルンバは家電大賞なんだけど、家電「大将」って言葉がピッタリ。モデルチェンジのたびに、必ずボクらを「おーっ!」って唸らせる技術を盛り込んでくる。ナンバーワンロボット掃除機なのにそれに甘んじず、誰もやったことのない無茶に思える機能を盛り込んでくるところがルンバの凄さ。技術的にもヤンチャだし、それを開発しているエンジニアも「面白そうだからやってみようぜ!」的ヤンチャな感じ。何より毎回新型モデルを発表するときのCEOのドヤ顔がヤンチャ坊主そのものなのだ。

ルンバは、それを作っている彼ら自身が、産みの苦しみをモノ創りの楽しみにしてしまっているからこそ、今でもパイオニアとして走り続けているのだろう。

ルンバ980の先進機能。「さらに賢く」、掃除能力もアップ

投票者コメントでは、ルンバ980で従来よりさらにインテリジェントになったことを評価する声が多くあった。中でもルンバ980でもっとも驚かされた走行パターンの180度転換だ。それまでのランダム走行をやめ、ジグザグと合理的な矩形走行に掃除をする姿があまりにも衝撃的だった。ひと目で分かるだけに注目するコメントも多い。

「長年利用してきたランダム走行を捨て、カメラを利用し、マップを作成していく新しいアルゴリズムを採用し、従来よりも効率化が図れたから」

技術的な評価は、すべてこのコメントに集約されるだろう。アルゴリズムとは、部屋がどんな形で、どこに障害物があって、どこが汚れているかを認識し、どのように部屋をきれいに掃除するかの手順のこと。

ルンバ800シリーズでは、部屋をランダム走行して(じつは完全にランダムではなく、掃除していない箇所を認識していたのだが)いる。ランダム走行は、人にとって見れば非合理的な方法かもしれないが、ロボット掃除機にとっては合理的だ。

しかしルンバ980はこれを根本から覆し、矩形走行に切り替えた。それが進化したアルゴリズム「iAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーション」だ。内蔵のカメラとの親和性が高く、部屋に対して平行や直角に走行できるようになった世界初のロボット掃除機と言ってもいいだろう。

新たなアルゴリズムにより矩形走行を実現、さらに効率的な掃除を実現した980

これまで何社も矩形走行にチャレンジしたが、いずれも失敗。ルンバ以外の掃除機は、段差やセンサーの誤差で、どうしても斜めに走行してしまい、帯状の掃除していない場所が残ってしまうのだ。

しかしルンバは帯状のゴミを残さない、キレイな矩形走行。そこが他社のAIとは違うiAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーションの賢いところだ。

「カメラを搭載して更に進化した最新家電だから」
「センサーの発達により効率よく掃除ができ、壁に激突することも少なくなった」

このようにカメラ搭載やセンサーの精度向上で、一段と賢くなったという意見が非常に多かった。ちょこっと技術的なことを付け加えさえてもらうと、「複数のセンサーを参照して、位置や方向をより正確に判断できる」からルンバは賢いのだ。単にカメラを搭載しセンサーの精度が上がっただけでは、実はさほど賢くならない。

カメラをはじめ、様々なセンサーが搭載されたルンバ980

例えば自分が進んでいる方法を検出するジャイロセンサーだが、部屋中を縦横無尽に走っているとどうしても少しずつ誤差が大きくなっていく。しかしiAdapt 2.0 ビジュアルローカリゼーションは、カメラで自分が正しい方向に向かっているかを見極め、誤差があれば向きとジャイロセンサーの値を補正する。フロアトラッキングセンサーもしかり。フロアトラッキングセンサー→車輪の回転センサー→カメラによる位置把握という3つのセンサーを駆使するので、正確な直角・水平走行ができるのだ。

「ルンバの成長っぷりに驚き! マッピング機能がとても素晴らしい!!」
「カメラ搭載のロボット掃除機が増えてきているが、地図作成を行い無駄な掃除を行わなくしたところがすごいと思った」

たしかにそのとおり! ほかにもカメラを搭載しているロボット掃除機はあるが、ルンバが優れているのは「各センサーの値の信頼性もルンバ980自身が考える」点。一般的なロボット掃除機は、個々のセンサーがそれぞれの測定値を持つだけなのに対して、ルンバは例えばタイヤがスリップしたらそれを検出してカメラで位置補正、向きに誤差があれば、距離計やカメラを使ってそれを補正するというように、各センサーを有機的に連動させている。

ちなみに、こうしてどんどん無駄な動きを減らしていくと、掃除できる範囲もどんどん広くなる。

「高度なマッピング機能を搭載し、無駄のない動きで、確実に家中を掃除できるようになった。また、掃除可能範囲(面積)が、格段に広がった。さらに、他社製品よりも、高級感の感じられるスマートなデザイン」

ロボット掃除機が部屋を掃除するのに何十分かかろうと構わないが、矩形走行で最短距離、最小電力しか使わなくなった分、掃除できる部屋の面積が増えたのは大きな進化。しかも、ルンバ980はバッテリーが切れて途中で充電に戻っても、そのあとに自動で掃除を再開できるのだ。これまでのロボット掃除機は、20〜30畳も掃除すると充電しなければなず、1度充電に入ってしまうと3時間ほど充電台につながったままになる。それを考えると、自動充電&自動再開を駆使して112畳まで掃除できるルンバ980の優位性は大きいと言えるだろう。

ロボット掃除機としての総合力が一度使うと手放せない魅力に

「モデルチェンジのたびに、確実に性能アップを図り、 販売当初のオモチャから、掃除機部門の一製品となっている」

そうそう。確かに初代のルンバは「オモチャ」だった。まだ国内で正規代理店による販売が始まる前は、アメリカで「roomba hack」(画像検索すると面白いのが出てくる)なんてブームがあったほど。要はルンバのコンピュータを乗っ取って、ラジコンにして遊ぶというもの(今でもやってるマニアもいる)だ。でも今は、他のどの家電よりも賢い頭脳を持ち、家電量販店の1コーナーを占める製品にまで進化している。

そしてルンバの凄いところは、まさに次のコメント。

「トップセールスの商品に、性能を格段に上げた新製品を出したところが素晴らしい。家電の王様的な存在」

世界で1400万台以上のホームロボットを出荷している世界ナンバーワンのiRobot社が、技術革新に手を抜かず作り上げているルンバ。開発者のモチベーションも凄いが、それを惜しまず販売しちゃうマーケティングも凄い!革新的な製品は、革新的な会社じゃないと出せないといういい例だろう。

とくに革新的だったのは、800シリーズから採用されている毛や糸ゴミが絡まないブラシと、電動パワーヘッド。キャニスター掃除機では他社が先行して搭載していたが、ロボット掃除機としてはルンバがあっさり初搭載。

ブラシは毛が絡まりにくいタイプ。AeroForceクリーニングシステム採用で吸引力も大幅アップ。ルンバ980では新たに「カーペットブースト」機能搭載で、カーペット上の清掃能力もアップ

部屋でペットと暮らしている人は、キャニスターよりロボット掃除機の方が便利という逆転現象も起こしてしまった。

あれこれウンチクを語ると、そんな感じだが、ほとんどの人はそれを肌で感じ取ってるというのが印象だ。

「清掃能力、バッテリーのもち、手入れのしやすさ、デザイン、とにかく最高でした。さすがアイロボット社」
「最も使用しており、最も役に立ったから」
「ロボット掃除機の限界を超えた集塵パワーと収納量、ムダのない動きとデザイン」
「やはり、ルンバ。使いやすく、安定感がある」

一度使うとハマっちゃう、一度使うと性能の違いが分かっちゃうのがルンバなのだ。また、ルンバのラインアップは、価格と機能のバランスを保つために、以前のモデルを少し安く併売しているのが特徴だ。たとえ1世代前のモデルでも、最新モデルに引けをとらない総合力の高さなので、他社製の最新モデルクラスの性能はある。

百聞は一見にしかず。筆者があれこれ言う前に、一度使ってみるのがいいかも?

ルンバのラインアップ

ルンバは友達? ペット? 一緒に暮らすと生活が豊かになる

実際にルンバを使っているという投票者は多いが、やはり掃除が楽になったというコメントが圧倒的だ。

「毎日の掃除がとっても楽になりました! 忙しい生活に欠かせない家電です」
「実際に使って見ると、想像以上に便利です」
「細かい改善点はあるが、ほぼ完成に近づいた製品となった。家事を楽にする点、いままで掃除にかかっていた時間の削減という意味でも他の家電に比べて貢献度が高い」

さらに言うと、ルンバが掃除できるとことはルンバに任せ、苦手なところは自分でチョイがけで掃除をするというリアリティのあるコメントも。

「生活空間における必要な掃除範囲において、7〜8割程度の範囲をカバーすることにより週末の掃除における負担の軽減はなかなかに大きいと思います」
「共働きで夫と義母の三人家族。家の床は全てフローリングで、各部屋毎の境に段差がなく、家を空けてる間に掃除してもらえる、無駄な時間を省けるルンバは本当に最適な家電です。平日は仕事前にスイッチONして、家を空けている間に掃除してもらう。土日はルンバを使用せず、掃除機かけを行うという、使い方をしてます」

子どもが部屋で遊んだ後や、床に取り込んだ洗濯物が広がっていると、ルンバが引っかかって掃除できない部分もある。それを見越しても掃除は圧倒的に楽になる。モップとチリトリを使っていた時代に比べれば、キャニスター掃除機の方がはるかに時短できるが、それでも掃除には30分以上かかる。しかしロボット掃除機は、それをほとんど0分にしてくれるのだ。結果、その時間を余暇に使ったり、他の仕事に使ったりと、生活の質を向上できるのも、ロボット掃除機の魅力のひとつ。

さらにペットのように愛着がわいてくるというのも特徴だ。

「家電ですが、人間味あふれる掃除の仕方とけなげな動作。家電に名前をつけてしまうほどです。これって、革命ですよね」
「ルンバがあると床に物を置かなくなるため、きれいになります」

ルンバ君がちゃんと掃除してくれるように、通路を確保してあげたくなるのがオーナー心なのだ。

ルンバは冷蔵庫や洗濯機、炊飯器やテレビのような無機質な家電と違う。時間に追われるこの時代で、わずかでも時間を作ってくれるコイツは、心も生活も豊かにしてくれる良きパートナーとなるだろう。それが家電大将のルンバなのだ。アンタが大賞!あんたが大将!

ペットなどと同様、生活をともにするうちにどんどんパートナーのような感覚になっていく。それがルンバの最大の魅力……なのかもしれない

(Reporetd by 藤山哲人)