【特別企画】

マイホームがもっと好きになる! パナソニックの“どこでも”スピーカー「SC-RS75」

録画機ディーガと連携する「サウンドジャンプリンク」で、思わずぴょんぴょんしちゃう音楽ライフに!?

「SC-RS75」とディーガ DMR-UBZ1020で、音楽ライフは最高潮!

唐突だが、みなさんは音楽をどこで、どんなスタイルで聞いているだろうか。おそらく、スマートフォンやポータブルプレーヤーを使ってヘッドフォン・イヤフォンで聞いている、という人が最近は多いのではないかと思う。自宅ではパソコンやミニコンポ、あるいはリッチなオーディオシステムで楽しんでいる人もいるだろう。ただ、今のところ、音楽をフルに楽しむうえではいくつかの課題があることもたしかだ。

デジタルオーディオが一般的になり、音楽配信サービスで購入した圧縮音源や、購入したCDから取り込んだ音源、さらにはダウンロードしたハイレゾ音源など、音源の入手先や音楽フォーマットは多様になった。そのせいで、再生環境の統一的な管理が難しくなってしまったのではないか。例えば保存できる容量の問題から、自宅オーディオとポータブルプレーヤーとでは、それぞれでプレイリスト(保管している曲数や内容)が異なることもあるだろう。

1カ所で大量の楽曲の管理を行えるようネットワークストレージ(NAS)を活用する方法もあるけれど、誰でも簡単に扱えるような仕組みではまだない。それに、音楽の楽しみ方を広げにくい根本的な問題として、特に集合住宅に住んでいると隣室への配慮から音量は控えめにせざるをえず、結局ヘッドフォンで……というパターンに陥りがち、ということもあったりする。

音楽データの管理が面倒になり、聞くのはもっぱら数少ない特にお気に入りのプレイリストばかりで、自宅で過ごすときもヘッドフォン・イヤフォンに頼りがち……ということになってしまうと、なんだか音楽のある生活がずいぶんと窮屈に感じてしまいそうだ。

スマートフォンやポータブルプレーヤーだと、あまり多い曲数を保存できないため、特にお気に入りの曲だけを入れておくことになりがちだ

そこで紹介したいのがパナソニックから登場したコンパクトステレオシステム「SC-RS75」だ。これさえあれば、そんな窮屈な音楽ライフから解放してくれる……かもしれない。そして Ultra HD ブルーレイ再生対応のHDDレコーダー「DMR-UBZ1020」と組み合わせると、さらに充実した楽しみ方が可能になる。なぜHDDレコーダーが音楽と関係あるのか、という疑問はさておき、まずはSC-RS75から紹介していこう。

持ち運びも容易なネットワーク対応ステレオスピーカー「SC-RS75」

「SC-RS75」は、CDやネットワークなどに対応するステレオスピーカーシステム。少し奥行きのある、ちょっと古い言い方をすればラジカセっぽいサイズ感のハードウェアだ。ただ、その見た目はちょっと未来的、女性的なところがあるラウンドフォルムで、本体上面のタッチ式ボタンのフラットな見栄えや、外周に継ぎ目の見えない滑らかな仕上がりなど、随所にこだわりの感じられるデザインとなっている。

ステレオスピーカーシステム「SC-RS75」

全体に継ぎ目のないラウンドフォルムが目を引く

正面のメッシュカバーの奥には、現在の動作ステータスを表示する液晶ディスプレイが透けて見え、その左右に要となるスピーカーが収まっている。竹繊維を配合しクリアな音を実現する「ナノバンブースピーカー」と、ハイレゾ音源の再生も余裕な50kHzまでの高音域に対応する「ドームツイーター」が組み合わされた、実用最大出力20W×2のステレオスピーカーだ。小さなスピーカーでは低音が不得意に思われがちだが、内部でヘビのように曲がりくねった「ツイステッドポート」を形作ることによって、豊かな低音を響かせる工夫が盛り込まれている。

メッシュカバーの奥に液晶でステータス表示。前面下部には操作ボタンやUSBポートも備える

背面のインターフェースと、両脇に見えるツイステッドポートの出口。これによって豊かな低音を再生する

本体は軽量で、宅内であればどこにでも持ち運べるコンパクトさ。そのボディに詰まっているのは、CDプレーヤー機能にCDリッピング機能、AM/FMラジオ機能(AM放送をFM波で聞けるワイドFMに対応)、ネットワークプレーヤー機能など。さらに、接続したUSBメモリ内の楽曲の再生が可能なうえ、ワイヤレスで音楽再生できるBluetoothスピーカーとしても利用できる。

軽々と持ち運んで、自宅のいろいろな場所に置きやすいコンパクトなボディ

CDプレーヤー機能については、音楽CDの再生と、CD-Rなどに書き込んだMP3ファイルの再生が可能。CDリッピング機能では最大5枚のCD、もしくは複数枚からなるアルバム5セット分を取り込んで、本体上面にある5つの「お気に入り」ボタンに割り当ててすぐに再生できる仕組みになっている。

CDプレーヤー機能に加え、リッピング機能もある

リッピングした後は、本体上面にあるタッチ式の「お気に入り」ボタンから再生可能

有線LANポートを備えるほか、無線LAN接続にも対応しており、電源の確保できる場所であれば、いろいろな場所に持ち運んで簡単に設置できる機動力の高さも魅力の1つだ。リビングのメインのオーディオシステムとして使ってもいいし、キッチンやダイニングに移動させて音楽を聞きながら優雅に料理や食事をするのもいい。寝るときは寝室に持ち込んでヒーリングミュージックなんかを流せば、ぐっすり眠れること間違いなしだろう。

背面には有線LANポートもあるが、持ち運ぶことを考えるとできるだけWi-Fiで使いたい

決まった場所に固定して使うステレオコンポは、そこから気軽に動かせないだけに、自分が家のなかであちこちに移動して遠ざかってしまうと、音楽が聞こえにくくなってしまう。音量を大きくすればある程度はカバーできるかもしれないけれど、冒頭で述べたように近所迷惑を考えるとむやみにボリュームを上げられないのが悩みどころ。その点、SC-RS75ならつねに自分の近くに置いて適切なボリュームで聞けるから、日常的に音楽を100%満喫できるのだ。

もう1つ、忘れてはならないのが、Android/iOS端末向けの専用アプリ「Panasonic Music Streaming」(Androidはこちら、iOSはこちら)だ。SC-RS75をワイヤレスで制御して音楽再生できるメディアプレーヤーで、スマートフォンからSC-RS75に同じネットワーク(LAN)を通じて接続し、端末内やネットワークストレージに保存している楽曲をSC-RS75から再生できる。CDプレーヤー機能の操作、プリセットしたAM/FMラジオ放送局の選択も行え、スマートフォンとSC-RS75をBluetooth接続して音楽を流す際にもPanasonic Music Streamingを利用可能だ。

「Panasonic Music Streaming」アプリ(Androidはこちら、iOSはこちら

出力先スピーカーとしてSC-RS75を指定し、スマートフォン内にある楽曲などを再生可能

CDプレーヤー、CDリッピング、AM/FMラジオ機能はSC-RS75単体でも使えるが、Panasonic Music Streamingとともに使用することで、さらに多くの機能を便利に活用できるようになる。後述するディーガと組み合わせて使う「サウンドジャンプリンク」機能でも必要になるので、ぜひともインストールしておきたい。

音楽ファイルの取り込みにも対応した「ディーガ DMR-UBZ1020」

このように、フツーに音楽を聞くのに使えるSC-RS75だけれど、CDリッピング機能を駆使してもそれほど多くの楽曲は一度に管理できないし、スマートフォンと連携するにしても、ストレージ容量が限られているから大量の音楽ファイルを保管しておくことはできない。やはりSC-RS75であっても、従来からのリスニング環境を取り巻くさまざまな問題からは逃れられないのだろうか……。

しかし、SC-RS75と、この11月中旬に発売された新型HDDレコーダー「ディーガ DMR-UBZ1020」を簡単に連携できる「サウンドジャンプリンク」機能を使うことで、そんな問題は一気に解消する。これは、通常はテレビ放送を録画するなどして映像の蓄積に用いるディーガを、楽曲ファイルの蓄積にも利用して、SC-RS75からその楽曲を流せるようにするものだ。

「サウンドジャンプリンク」機能に対応するHDDレコーダー「ディーガ DMR-UBZ1020」

「ディーガ DMR-UBZ1020」は1TBのHDDを内蔵し、地上デジタル・BS/110度CS放送の受信に対応するトリプルチューナー搭載機種。複数番組の同時録画をはじめ、CD/DVDやブルーレイ、さらには4K対応のUltra HD ブルーレイの再生にも対応する高機能レコーダーとなっている。そして、音楽ファイルの保管と再生にも対応しているのだ。

ディーガで音楽を聞くには、まずその音楽ファイルをなんらかの方法でディーガに保管しなくてはならない。方法はいくつかあるけれど、もっともシンプルなのは、手持ちの音楽CDを読み込んでデータ化するやり方だ。「UBZ1020」なら約1,100枚ものCDを取り込める。ディーガに音楽CDを挿入すると、自動でそのCDのアルバム情報をインターネットを通じて取得しつつ、楽曲情報付きの音楽ファイルに変換、取り込みを行ってくれる。取り込んだ変換後の音楽ファイルは、FLAC形式もしくはWAV形式を選択可能。どちらも元のCD品質のままデータ化する高音質の形式だ。ちなみにWAV形式はディーガのソフトバージョンを1.30以上にする必要がある(ファームアップはこちら)。

ディーガに音楽CDを直接取り込むことができる

さらに、ハイレゾ音源配信サイトの「e-onkyo music」で購入したハイレゾ音源をディーガ上でダウンロードして、音楽ライブラリに自動的に加えてくれる連携機能を備えているのだ。パソコンやネットワークに詳しい人ならハイレゾ音源やその他音楽ファイルを手作業でディーガにコピーすることもできるだろうけれど、パソコンを持っていない人でもハイレゾ音源まで簡単に扱えるのが、ディーガの優れたところだ。

ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」

e-onkyo musicとの連携を行うための設定画面

連携をオンにしてe-onkyo music上で発行したコードを入力するだけで設定が完了する

ディーガ上でハイレゾ音源のダウンロードが進行中

2つの機器をサクッとつなげるサウンドジャンプリンク

さて、ディーガに取り込んだ音楽ファイルはどうやったら再生できるのだろうか。じつはディーガは音楽プレーヤー機能も備えており、「機能一覧」から呼び出すなどしてすぐに楽しめる仕掛けになっている。そもそもテレビ番組の録画に使うディーガは、テレビに接続して使うものだけに、保管した音楽ファイルの一覧や再生にあたっては、大画面のテレビに表示されるグラフィカルなインターフェースで扱えるのがメリットの1つ。音楽もテレビのスピーカーからすぐに聞けるし、それらの操作はすべて付属のリモコン1つで行える。

そもそも録画機であるディーガは、テレビに接続して使うのが当たり前。音楽再生などもグラフィカルなインターフェース上で簡単にリモコン操作できる

ディーガの「機能一覧」から「音楽を聴く」を選ぶとプレーヤー機能を呼び出せる

テレビのスピーカーでは迫力がちょっと物足りない、という場合は、こちらも11月中旬に発売されたサウンドバータイプの「ディーガスピーカー DY-SP1」を使うのもアリ。ビエラなどのテレビとHDMIケーブル1本で接続するだけで、ディーガ上で再生している音楽も、テレビ番組の音声も、ディーガスピーカーで鳴らすことが可能になるものだ。スピーカーの性能としても話題のハイレゾに対応しているので、ディーガに保存したハイレゾ音源も存分に楽しめる。

小型ながら広がりと迫力のあるサウンドを奏でる「ディーガスピーカー DY-SP1」。ビエラ「TH-43DX750」のデザインに相性も良く、一体感が絶妙

……と、ここまでは一般的な音楽の再生方法や楽しみ方。すでに述べたように、ディーガとSC-RS75を連携する「サウンドジャンプリンク」機能を用いた再生方法も用意されていて、その場合は従来とは全く違った新しい音楽体験が可能になる。

連携に必要な準備は、まずディーガと同じネットワーク(LAN)にSC-RS75を接続したうえで、先述の「Panasonic Music Streaming」アプリ上でスピーカーにSC-RS75を、「Browse」のところから再生元としてディーガをそれぞれ選ぶだけ。あとはアプリ上でディーガに保存されている音楽ファイルを指定するとSC-RS75からサウンド出力できる。

出力先スピーカーとしてSC-RS75を選択

「Browse」からディーガを選ぶ

ディーガで取り込んだ音楽ファイルは通常「HDD」フォルダに保管されている

フォルダ内の音楽ファイルを指定すればSC-RS75からサウンド出力される

このとき、できればSC-RS75はWi-Fiでネットワークに接続しておきたい。なぜなら、楽に持ち運んで自宅のあらゆる場所で音楽を聞けることが、SC-RS75の最大の特徴の1つだからだ。普段はリビングに置いて音楽を堪能し、料理や食事、就寝するときにリビングを離れる際には、SC-RS75も一緒に持ち運べば、ボリュームをことさら上げることなく、ダイニングや寝室の自分の近くで雰囲気よく音を鳴らせる。

ダイニングに設置。食事タイムに合う音楽を静かに鳴らしても、しっかり聞こえる

聞きたいときにスピーカーの前から離れざるをえず、きちんと聞けないというのは、それなりにストレスだ。普段からその環境に慣れていると、そのストレス自体に気付きにくいが、つねにSC-RS75をそばに置いて聞けるようになると、いつでもどこでも好きなように音楽を聞けることの面白さ、気持ちよさから離れがたくなる。それだけで我が家の住み心地がより良くなったように感じ、サウンドジャンプリンクだけに思わず心もぴょんぴょん(?)してしまうかもしれない。

未来っぽさを感じさせるデザインのSC-RS75だが、和室にも似合う

ただ、あちこち持ち運べるとはいっても、防水機能はないので水に濡れそうな場所は避け、Wi-Fiで接続している場合は電波が届くかどうかもなんとなく気にしておきたい。あまりに広い家だったり、Wi-Fiルーターとの間に分厚い壁があったりするとどうしても電波が届きにくくなり、音が途切れてしまう可能性がある。

しかし筆者の経験上、この「サウンドジャンプリンク」機能による音楽再生は、他のWi-Fi通信で再生する仕組みを用いたものより電波状況に左右されにくいと感じる。どうしても再生が安定しないなら有線LAN接続に変えるのも手だが、SC-RS75は2.4GHzと5GHzのWi-Fi帯域に対応しているので、まずはもう一方の周波数帯に変えて様子を見ると良いだろう。

“どこでも”聞けるSC-RS75と“設置するだけ”のディーガで最強音楽ライフへ

音楽CDをガンガン取り込んで、e-onkyo musicと連携してハイレゾ音源をどんどんダウンロードして音楽を溜めていき、それをマイホームの好きな場所で、好きなように流す。そんな、日常的に音楽に触れていられるライフスタイルを実現するのが、SC-RS75とディーガであり、その2つをつなげるサウンドジャンプリンク機能と言える。

とかく、ネットワーク接続が必要な機器というのは、使い始めるまでの準備や設定に大変な手間がかかる印象がある。でも、このSC-RS75についてはスマートフォンアプリに表示される手順どおりに操作すれば簡単に使い始められるし、ディーガも、音楽再生についていえばe-onkyo music関連の設定を除いて初期設定から変える必要がほぼないので、設置するだけで済む。“どこでも”聞けるSC-RS75と、“設置するだけ”のディーガは、家庭向けとしてはなかなかに最強な使い勝手の組み合わせだ。

Panasonic Music StreamingでSC-RS75と連携する際には表示される手順どおりに進めるだけでOK

ちなみに、ディーガを所有していないのでサウンドジャンプリンク機能は不要、という人向けには、同じフォルムでハイレゾ、Bluetooth、ワイドFMなどに対応する「SC-RS55」もラインナップしている。SC-RS75と同等の性能で、音楽を日常的に気軽に楽しめるという面では全く変わるところがない。

サウンドジャンプリンクは使えないが、音楽を聞く楽しさは変わらない「SC-RS55」

なお、今回紹介したSC-RS75とDMR-UBZ1020を含め、対象モデルのディーガとオーディオ機器の両方を購入した場合に、1万円相当のポイントなどがもらえるキャンペーンも1月11日まで実施している。パナソニック製品や電子マネーなどに交換できる「CLUB Panasonicコイン」として、またはe-onkyo musicのハイレゾ音源の購入に充てられるポイントとしてゲットできるので、SC-RS75で聞くハイレゾ音源ライブラリをこの1万円分でさらに充実させるのはいかがだろうか。