シャープ、バックアップ電源用のシステムモジュールを開発

~太陽光でも充電可能
バックアップ電源用システムモジュール DU2P1B474Z

 シャープは、太陽電池モジュールからも充電できるバックアップ電源用システムモジュール「DU2P1B474Z」を開発、セットメーカー向けに販売する。サンプル出荷時期は2月10日で、量産時期は3月20日。サンプル価格は30万円。

 バックアップ電源の主要部品となるシステムモジュール。同社では、このモジュールを活用することで、短期間で高性能なバックアップ電源の製品化が可能としている。

 モジュールは、容量500Whの蓄電池、制御ユニット、インターフェースユニットの3つで構成される。蓄電池には、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用。鉛電池やコバルト酸リチウムイオンバッテリーなどに比べて、長寿命で安定性が高いという。

 制御ユニットでは、電源の入出力や蓄電池の充放電を制御する。家庭用電源のほか、太陽電池モジュールからの充電にも対応するため、商用電源が使用できない非常時の充電にも役立つという。インターフェースユニットには、AC100Vのほか、携帯電話やスマートフォンが充電できるようUSB出力も採用する。

 蓄電池の充電時間は、AC充電で約6時間、出力180Wの太陽光発電システムで約4時間。充放電サイクル寿命は2,000サイクル。最大出力は400Wで、定格出力は300W。出力端子はAC100V、USB5Vとも2口ずつ用意される。






(正藤 慶一)

2012年1月27日 13:59