東北電力、35万kWの秋田火力発電所2号機が故障

~不足分は電力融通を増加【訂正版】

 東北電力は、秋田火力発電所2号機が故障のため運転を停止したと発表した。8月16日に蒸気漏れと思われる異音が発生し、17日に蒸気漏れが確認できたことから、同日20時から運転を停止する作業を開始した。

 故障箇所は、高圧タービンと中圧タービンの間にある再蒸気止め弁からの蒸気漏れで、復旧には数日かかる見込み。

 秋田火力発電所2号機は、1972年に運転を開始しており、重油と原油を燃料とする。1970年に運転を開始した1号機は、2003年に廃止されている。

 なお、東北電力では18日の電力需給見通しについて、予想最大電力1,180万kWを想定している。ピーク時供給力は1,240万kW程度としており、秋田火力発電所2号機が停止した分は他社からの電力融通を増やすことで確保する。予備率は5%程度の見込み。でんき予報のコメントは、「需給状況の変化によっては厳しくなることがあります」としている。

 【お詫びと訂正】初出時に「東北電力管内で現役最古の発電所」という記述がありましたが、誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。東北電力管内で最古の発電所は、1928年に運転開始した鹿瀬水力発電所、火力では1968年に運転開始した八戸火力発電所3号機です。






(伊達 浩二)

2011年8月17日 22:16