パナソニックの「ナノイー」イオン、ヒノキ/カモガヤ/ブタクサの花粉にも効果

ナノイーイオンの発生機能は、空気清浄機をはじめ、パナソニックの多くの製品に搭載されている。写真は、空気清浄機「うるおいエアーリッチ F-VXF65」と、発表会に出席した女優の小雪さん

 パナソニック電工は、同社のイオン技術「nanoe(ナノイー)イオン」が、ヒノキ/カモガヤ(イネ)/ブタクサの花粉に含まれるタンパク量を低減する効果があると発表した。

 ナノイーイオンは、空気中の水分に高電圧を加えることで生成される、微細な帯電微粒子水のこと。パナソニックでは、空気清浄機やエアコン、冷蔵庫やドライヤーなど、家電製品の多くにナノイーを発生する装置を搭載している。

 今回検証されたのは、ヒノキ花粉(2~6月に多く飛散される)、カモガヤ花粉(5~7月)、ブタクサ花粉(8~10月)に関する効果。スギ花粉については、既に同様の効果が検証されている。

 検証内容は、約45Lの実験空間において、それぞれの花粉にナノイーを曝露するというもの。この結果、1時間で花粉のタンパク量が低減したことが確認された。検証は、信州大学繊維学部の木村准教授と共同で行なわれた。

 パナソニック電工ではこの結果を受け、ナノイーイオンはスギやヒノキをはじめ、年間を通じて飛散する代表的な花粉に効果があるとしている。

試験結果。色が濃いほどタンパク量が多いことを示す
環境省による花粉カレンダー。リリースでは花粉症の患者数は3,000万人にも及ぶとしている




(正藤 慶一)

2010年10月22日 15:47