三洋、すすぎ1回の濃縮洗剤コース搭載のドラム式洗濯乾燥機

「AQUA AWD-AQ4500」

 三洋電機は、濃縮液体洗剤専用の運転コースを搭載したドラム式洗濯乾燥機「AQUA(アクア) AWD-AQ4500」を10月中旬より発売する。希望小売価格は283,500円。右開き、左開きの両モデルを用意する。洗濯容量は9kg、乾燥容量は6kg。

  AQUAは“水を大切に想う”というコンセプトのもと開発されたドラム式洗濯乾燥機。節水のため、水流による洗浄に頼らずに、電気で発生させたオゾンを用いた洗浄方法を搭載しているのが特徴。

 本体にはオゾン発生器が搭載され、マイクロバブル化したオゾンを含むオゾン水ですすぎ工程を行なう「オゾンすすぎ」や、風呂水の残りをオゾンで除菌してから用いることで、洗濯1回の水道水使用量を約5Lとする「アクアループダイレクト」、水を使わずにオゾンだけで衣類の除菌・洗浄を行なう「エアウォッシュ」などオゾンを用いた独自の洗浄方法を搭載する。

本体正面ドラムの内部

 新モデルのAWD-AQ4500では、花王やライオンなどの洗剤メーカーより昨年から発売が開始された「超濃縮液体洗剤」に対応した「ECO標準コース」を新たに搭載した。超濃縮液体洗剤とは、洗剤に含まれる水分を少なくした濃縮タイプの洗剤で、繊維に残りにくいという性質があるため、すすぎ回数が1回で済むというもの。すすぎ工程を少なくすることで、使用水量が少なくなるほか、洗濯時間を短縮できるという特徴があり、昨年の発売以来、注目を集めている。

 三洋電機のユーザー調査によると、これらの超濃縮液体洗剤を「使いたいと思っている」人は89.9%と関心度が非常に高いものの、「すすぎ回数を設定する方法が分からない」などの理由で、使用率は21.8%に留まっているという。AWD-AQ4500では、これらの声に応え、すすぎ回数をあらかじめ1回に設定した「ECO標準コース」を新たに採用した。超濃縮液体洗剤を使用して、ECO標準コースを使用することで、約18%の節水、13%の時間短縮、約26%の節電ができるという。

すすぎ回数があらかじめ1回に設定されているECO標準コースを新たに搭載。使用電力、使用水量、洗濯時間のいずれも少なくできるという
毛布を水ではなくてオゾンで洗う「エアウォッシュ毛布コース」を採用

 水を使わずにオゾンだけで衣類の除菌・脱臭を行なう「エアウォッシュ」機能では、毛布専用の「エアウォッシュ毛布コース」を新たに搭載する。毛布の洗濯コースは多くの洗濯機で設けられているコースだが、「干す場所に困る」「時間がかかる」などの理由から利用する人が少なかったという。エアウォッシュ毛布コースでは、水を使わずにオゾンで除菌・脱臭、アレル物質の抑制を行なうため、乾燥する手間がかからず手軽に毛布のケアができる点が特徴。

 エアウォッシュ毛布コースでは、オゾンを効率的に毛布に浸透させるために、ドラムの回転数を通常のエアウォッシュより高い毎分70回転に設定。反転回数を増やすことで、毛布がドラムの中で広がりやすくなるという。また、ダニ対策としては、毛布の内部温度を50℃以上に約30分以上保持する機能を搭載。一般的にダニは約50℃の状態を20分以上保つと、死滅すると言われているが、AWD-AQ4500では、より確実にダニを死滅させるため、時間設定を長めにした。

エレガンスホワイト

 本体サイズは、636×698×1,122mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約79kg。洗濯容量は9kg、乾燥容量は6kg。最大消費電力は、乾燥時の1,100W。洗濯時の消費電力は210W。本体カラーはシャンパンベージュとエレガンスホワイト。





(阿部 夏子)

2010年8月30日 15:41