日立、冷蔵庫の“エコ偽装”問題の再発防止策を発表

 日立製作所と日立アプライアンスは、冷蔵庫のリサイクル素材使用率について事実と異なる表記をした問題について、4日、再発防止策を発表した。

 2008年に発売した同社の冷蔵庫について当初は、リサイクル素材を使用し、CO2排出量を削減したとカタログなどで表示していたが、実際に使用されていたのは一部の機種、一部の製造期間においてのみだった。

 4月下旬に公正取引委員会から排除命令を受けて問題が発覚し、同社は謝罪するとともに該当製品が受賞していた「省エネ大賞」を返上している。

 今回の発表では、問題が起きた原因として「全体を横断的にチェックする組織の不在」「技術部門の独善的な開発」「社員の理解不足」などを挙げている。

 再発防止策としては、統制強化のため、社外有識者を交えた「アドバイザリーグループ」を日立製作所内に新設するほか、会社規則などにルールを設けること、部門横断のワーキンググループの設置などが盛り込まれている。





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2009年6月4日 00:00