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今年の梅雨入りは遅め、エルニーニョの影響で北日本は冷夏に

 日本気象協会(JWA)は、2014年の梅雨から夏にかけての気象情報を発表した。

 今年は東太平洋の赤道付近で海面水温が高くなるエルニーニョ現象が発生する見込みで、全般的に季節の進みが遅くなるという。

梅雨時期の天気傾向

 6月中は梅雨前線が北上せず、沖縄付近に停滞する日が多いとしている。これにより、沖縄方面では、曇や雨の日が多く、気温が高めになる見込みだ。

 一方、東北から九州にかけては、平年に比べて6月でも晴れる日が多くなる。梅雨入りの時期も遅れる見込みで、関東から九州にかけては6月中旬以降、東北では6月下旬以降と見込んでいる。なお、沖縄や奄美地方はすでに5月上旬に梅雨入りしている。

 7月に入ると、梅雨前線が本州付近に停滞する見込みで、東北から九州にかけては曇りや雨の日が多い。梅雨明けも、例年の7月中旬~下旬から遅くなる可能性がある。特に東北については、梅雨明けが8月にずれ込む可能性もあるという。

 北海道と東北については、7月以降は低温傾向で肌寒い日が多いとされており、8月もぐずついた天気が多い見込みで、冷夏の可能性もある。

 なお、近年は、梅雨末期に局地的豪雨が発生することが増えており、警報への注意と早めの避難が重要と呼びかけている。

伊達 浩二