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東芝、仏ルーヴル美術館「モナ・リザ」と「赤の間」のLED照明化が完了

 東芝は、仏ルーヴル美術館と進めている照明改修プロジェクトの一環として、「モナ・リザ」の展示照明システムと、赤の間の天井照明器具のLED化が完了したと発表した。いずれも東芝製のLED器具が使用されている。現地時間の6月4日には、ルーヴル美術館ナポレオン・ホールで店頭記念式典が開催された。

 モナ・リザの展示照明システムでは、灯りの均斉度が向上したことで、絵画の濃淡が、より忠実に再現した。自然光に近い形で鑑賞できるよう、色温度を調整するシステムが搭載された。絵画の保護のため、紫外線や青色光も最小限に抑えている。

モナ・リザと、今回設置された専用LED照明システム

 赤の間の天井照明では、昼光を取り入れた展示室で、常に一定の色温度で絵画を鑑賞できるよう、絵画の照度を一定に保つ新しい制御電源を採用した。また、消費電力が60%、照明器具の重量が72%軽減された。

赤の間と専用照明器具

 照明改修プロジェクトでは、2014年春にクール・カレ(方形の中庭)、2014年中頃にナポレオン・ホールについて、東芝製LED照明への改修が行なわれる予定。

伊達 浩二