DMM、8万円で太陽光発電システムが導入できる「DMMソーラー」

 通販サイトのDMM.comは、太陽光発電システムの設置にかかる費用を軽減するサービス「DMMソーラー」の営業を開始したと発表。現在、同社サイトと専用ダイヤルにて申し込みを受け付けている。

 太陽光発電システムを導入する際の初期負担額を軽減することを目的としたサービス。 DMMでは同サービスを開始する理由として、現在、電力消費への意識が高まり、また法制度の整備が進む一方で、一般住宅向けのソーラーパネルの普及率は1.8%と低く、その原因に「初期投資が高額」「投資の回収にかかる期間が不透明」があることを挙げている。

 サービス内容は、契約者が契約費用80,000円を負担することで、自宅にパネルやパワーコンディショナーなどの太陽光発電システムが設置できる。契約期間は10年間。設置後は、自宅のパネルが発電した電力を、DMMと契約者側で10年間シェアする。割合は契約者側が3割、DMM側が7割。10年間の契約終了後は、発電量のすべてが契約者側に引き渡される予定。

DMMソーラーの仕組み

 DMMでは、契約者の条件として5点を挙げている。契約条件は、(1)日射量や屋根の形状など、発電量がDMMの規定に達すること、(2)10年間の契約を行なうこと、(3)家・建物の所有者であること、または所有者の同意を受けていること、(4)インターネットを使える環境が整っていること、(5)国や地方自治体などの補助金を利用することに同意すること、の5点。また、青森県、秋田県、山形県、離島は利用できない。

 設置までの流れは、同社へ問い合わせてプランを計画をした後、DMMが指定する施工会社が現地を調査。設置工事完了後に利用できる。申し込みから利用開始までの所要日数の目安は約3カ月。

 ソーラーパネルの製造元は株式会社グリッド、設置業者は株式会社横浜環境デザインが担当する。初年度の契約目標は1万件。

 このほか、法人や地方自治体についても、DMMソーラーのサービスを展開。緊急時の発電施設の拡充や、遊休地の活性化などに貢献するという。






(正藤 慶一)

2012年2月15日 16:29