ニュース

オムロン、血圧計の世界累計販売台数が3億台を突破

オムロン血圧計1号機

オムロン ヘルスケアは15日、血圧計の世界累計販売台数が3億台を突破したと発表した。

同社は1973年に血圧計の1号機を発売。以来、現在では世界110以上の国々で同社の血圧計が使われている。2009年に累計販売台数が1億台を突破、その7年後の2016年に2億台を、その5年後の今年、3億台を突破した。

2019年に発売された、Bluetooth通信機能を備え「オムロン コネクト」に対応する「オムロン 上腕式血圧計 HCR-7601T」

同社は「世界の高血圧患者は約10億人、高血圧などが原因で引き起こされる脳・心血管疾患の発症者数は1,750万人いるといわれています。脳・心血管疾患を発症すると死亡するケースも多いほか、生命はとりとめても寝たきりや言語障害などの後遺症が残り、患者自身だけでなく家族の精神的、肉体的ストレスの高まりや、QOL(Quality of Life=生活の質)の著しい低下につながります」という。

そんな中で、同社は2015年から「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)の実現」を循環器事業のビジョンに掲げ、家庭用血圧計を中心とした事業展開を進めてきたという。そのうえで、今後の事業展開を下記のように進めていくとする。

「今後は、3億台突破を新たなスタートと捉え、グローバルで高まり続ける血圧計需要や顧客ニーズの変化を、より的確に捉え、迅速に対応していきます。さらに、健康管理スマートフォンアプリや遠隔診療サービスなどのサービス事業を加速させることで、家庭での健康管理や医療現場を継続的に支援し、一人でも多くの方の健康ですこやかな生活に貢献していきます」

なお、3億台突破を記念して、「脳・心血管疾患の発症ゼロ」を目指してきたこれまでの取り組み内容と、これから新たに取り組む事業に関してまとめた、グローバルウェブサイトを開設した。

Going for ZERO(日本語サイト)

Going for ZERO(英語サイト)

同社のこれまでとあわせて、新たに取り組む事業に関してまとめたウェブサイト「Going for ZERO」