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今年は「夏前のエアコン試運転」が必須! 各メーカー推奨のチェック方法まとめ

エアコンシーズン本番を前に、試運転を行なおう

毎年、夏になる前のエアコンの試運転が呼びかけられている。本格的な夏に入ると、エアコンの設置や点検・修理の申し込みが集中するからだ。

さらに今年は「新しい生活様式」が求められ、在宅勤務も増えている。各家庭でのエアコン需要が増して、世界的な半導体不足の影響も重なっている。買い替えようとしてもすぐには購入できない事態も予想される。最悪の場合は、修理・点検だけでなく、買い替え・設置までに数週間待たされるかもしれないのだ。買い替えはもちろん、修理・点検の申し込みは、できるだけ早めにしておきたい。

まだ梅雨入りして、屋内であれば日中でも涼しい日も多い。そんな今だからこそ「エアコンの試運転」をして、正常に運転するかを確認しておこう。

改めて、主要メーカーが推奨する試運転の方法や、お手入れの注意点をまとめた。

家電製品協会がまとめた一般的な試運転の方法

メーカーごとに推奨する試運転の方法は異なるが、一般社団法人日本冷凍空調工業会と一般財団法人家電製品協会は、一般的な試運転の方法を解説した「エアコンシーズン前点検パンフレット」(PDF)を配布している。

さらにパンフレットには、「エアコン早期点検」の方法を説明する、各社が用意したホームページへのURLリンクがある。一般的な方法または、各社のホームページを参照して、試運転を行なおう。

一般的な試運転の方法

富士通ゼネラル(ノクリア)

富士通ゼネラルが推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・しっかりと冷風が出ているかを確認

また運転確認のほかにも、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられている。

ブレーカーや電源プラグの確認
リモコンの電池、フィルターの汚れを確認
運転確認、室外機周辺の確認
室外機の排水ホースの確認など

詳細は同社のホームページで確認可能。

富士通ゼネラルのエアコンには、「点検運転」機能を備えているモデルが多い。気になる点がある場合には、こちらも試してみてほしい。

例えば、ノクリア「SVシリーズ AS-SV56K2」の取扱説明書には、点検運転を行なう方法が記されている。リモコンの「点検ボタン」をボールペンなどで軽く押すと、約30分の運転が開始されるという。その際に、冷風や温風が出ているか、異臭や異音がないかを確認する。また、異常が検出された場合は、本体のお知らせランプが点滅するとしている。

まずは手持ちのエアコンの取扱説明書を確認し、「点検運転」機能をチェックしてみよう。取扱説明書は、「サポート&ダウンロード」サイトで確認できる。

パナソニック(エオリア)

パナソニックが推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・「室内温度より3℃以上低く」設定する
・運転モードを「冷房」にして30分以上運転させる

室温より3℃以上低く設定して、冷房モードで30分以上、運転させる

以上の試運転を行ないながら、風が出なかったり、すぐに止まってしまったり、風が臭う、またはエアコン本体からの水漏れや異音がないかをチェックしていく。

リモコンを含むエアコンの不具合がある場合は、サポートページを確認。各症状に応じた対処方法が詳細に記されているので、まずは試してみよう。

ダイキン工業(うるさら、リソラなど)

ダイキンが推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を最低温度「16〜18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして10分ほど運転する
・冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認
・さらに30分ほど運転し、室内機から水漏れがないかを確認
・異臭や異音がないかもあわせて確認する

最低温度「16〜18℃」に設定し約10分、「冷房」運転する
さらに30分ほど運転し、室内機から水漏れ、異臭や異音がないかを確認

そのほか「ダイキン エアコンスイッチオン!」のページでは、フィルター清掃の必要性や、節電につながる設定温度の目安、室外機の周辺に物を置かないようにするなどの注意点を解説している。

そのほか「AI故障診断」でも、エアコンに関する相談が可能。試運転の上、気になる点がある場合には、活用してみよう。

日立グローバルライフソリューションズ(白くまくん)

日立が推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「16℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・冷風が出ているかを確認
・室内機の「タイマー」ランプが点滅していないか確認する
・そのほか、室内/室外機からの異音、室内機からの異臭がないかを確認

上記の症状が出た場合は、同社のホームぺージに記されている、それぞれの対処方法を、まずは試してみよう。

シャープ(エアレストほか)

シャープが推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転を約10分間行なう
・冷風が出ているかやランプなどが点滅していないかなどを確認

同社サイトでは、基本的な点検方法がまとめられている。

また、シャープのサポートページではより詳細な試運転の方法のほか、症状(状況)別の対処方法が記されている。なんらかの不具合があれば、使用しているエアコンの型番を確認した上で、まずはサイトを読んでみよう。

三菱電機(霧ヶ峰)

三菱電機が推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「16℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・10分程度運転して、室内機の吹き出し口から冷たい風が出ているかを確認
・さらに20分程度運転して、室内機から水漏れがないかを確認
・異臭や異音がないかも確認する

同社のホームページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられている。あわせて確認してほしい。

さらに「よくあるご質問 動画集」のページでは動画で分かりやすくメンテナンス方法を解説している。

三菱重工冷熱(ビーバーエアコン)

三菱重工冷熱が推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・10分程度運転して、部屋が冷えるかを確認
・さらに30分程度運転して、室内機から水漏れ、室内/室外機から異臭や異音がないかも確認する

同社のホームページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられている。あわせて確認してほしい。

コロナ

コロナが推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・室内や室外ユニット、電源プラグやリモコン、乾電池の確認
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・10分程度運転して、室内機の吹き出し口から冷たい風が出ているかを確認
・運転中に異常を示すランプが点滅していないかを確認
・さらに30分程度運転して、室内ユニットから水漏れがないかを確認

同社のホームページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられている。あわせて確認してほしい。

東芝ライフスタイル(大清快)

東芝が推奨する試運転の方法は、以下の通り。

・温度を「18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・10分運転して、冷風が出ているか、異常を示すランプが点灯していないかを確認
・さらに30分運転して、室内機から水漏れや異音、異臭がないかも確認する

同社の特集ページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられている。あわせて確認してほしい。