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ガスこんろと吸熱フィン付き鍋の同時使用は危険。イワタニ・プリムスが注意喚起

アウトドア用こんろと他社製の吸熱フィン付き鍋の同時使用で多量の一酸化炭素が発生

イワタニ・プリムスは、同社のこんろと他社製の吸熱フィン付き鍋を組み合わせて使用した場合に、多量の一酸化炭素が排出されることが確認されたと発表。安全のため、こんろと吸熱フィン付きの調理器具を同時に使用しないよう呼びかけている。

イワタニ・プリムスが販売するアウトドア用こんろと、他社製の吸熱フィン付き鍋(ポット、コッヘルなど)を組み合わせて使用した際に、鍋などの構造により多量の一酸化炭素が排出されることを確認。一酸化炭素には有毒性があり、吸い込むことで最悪の場合、死に至ることがあるという。

同社はこんろと吸熱フィン付き鍋を組み合わせて使用することは避けるよう注意喚起すると同時に、多量の一酸化炭素が発生する仕組みについて解説している。

ガスの燃焼には、1次空気と2次空気の2段階に分けて十分な酸素が必要となる。一般のガスこんろの場合、混合管の空気取込孔から取り入れる酸素(1次空気)は必要量の約60%といわれ、燃えている炎の周りからも40%と多量の酸素(2次空気)を取り込むとする。

その際に燃焼部分を鍋底のフィンなどで覆ってしまうと、フィンが邪魔をして燃焼に必要な2次空気が十分に取り込まれず、不完全燃焼を起こして高濃度の一酸化炭素が発生するという。

これは同社のこんろに限らず、一般のこんろについても同様に、燃焼部の炎を鍋底の形状や五徳などで覆うような使い方は酸欠を引き起こし、一酸化炭素を排出することがあると注意を促している。

通常はこんろの空気取込孔と、炎の周りから2段階で空気を取り込む
フィンが邪魔をして2次空気を取り込めないと不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生