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衣類を自動で折りたたむタンス「INDONE」プロトタイプを発表

 ロボット/IoTデバイス開発を手がけるASTINAは、衣類を自動で折りたたむタンス「INDONE(インダン)」のプロトタイプを、幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2018」(会期:10月16日~19日)にて展示している。家庭用製品のほか、介護施設などへの導入を目指して開発中。価格は40~50万円を想定している。

衣類を自動で折りたたむタンス「INDONE」

1枚1分半で折りたたみ、Tシャツや靴下、タオルに対応

 本体に設置されたカゴに、乾燥済みの衣類を入れるだけで自動で折りたたんでくれるタンス。アームを搭載しており、1枚の衣類をたたむのに掛かる時間は約1分半。独自テクノロジーは特許出願中のため、内部は非公開としている。

 同社は2017年に、ロボット/IoTデバイス特化型の開発企業として創業。INDONEには、創業以来約20機種以上のロボット・制御機器の開発に携わる中で培われたノウハウが詰め込まれているという。家事の負担を減らして家族の笑顔を増やす、「新しい家具」と位置づける。

 カゴに入れられる衣類の数は約30点で、一度に洗濯機に入れられる衣類の量と同等にしたという。Tシャツのほか靴下やタオルなど、日常的に洗濯するものをたたむことができる。

「CEATEC JAPAN 2018」で展示されていたプロトタイプ
本体のカゴに乾燥済みの衣類を入れる
約1分半待つと、たたまれた衣類が出てくる
折りたたまれたTシャツ
きちんとたたまれている

 会場にはプロトタイプが展示されていたが、家庭用を製品化する際には約135×60cm(幅×奥行き)のタンスサイズを予定している。6つのカゴで仕切られており、家族の衣類を分けて収納できる。

 家庭用のほか、衣類の折りたたみ作業が多く発生する介護施設への導入も想定。1日に200枚以上の衣類を折りたたむことがある介護施設において、INDONEの技術を応用した機器を設置することで単純作業にかける時間が削減でき、コストカットのほか、従業員の負担を減らして入居者へのサービス品質向上に貢献できる未来を創造していくとする。

製品化の際には、6つのカゴを備えるタンスサイズを予定している