ニュース

日立、センサーとAIで洗濯を最適化する"コネクテッド"なドラム式洗濯乾燥機

 日立アプライアンスは、搭載するセンサーで洗濯効率を最適化できる"AIお洗濯"や、無線LANによるスマホ連携機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120C」を、11月17日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は36万円前後(税抜)。

ドラム式洗濯乾燥機「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120C」

AIお洗濯で、きれいと効率を両立した洗濯を実施

 水温や汚れの量などを検知する9つのセンサーで、きれいと効率を両立する最適な洗濯ができる、AI搭載のドラム式洗濯乾燥機。2.4GHz帯の無線LANを内蔵した、同社初"コネクテッド家電"の洗濯乾燥機となる。スマートフォン経由で洗濯コース設定を行なったり、洗濯完了やお手入れ時期の通知などを受け取れる。洗濯容量12kg、洗濯~乾燥容量6kg。

 同社の調査によればドラム式洗濯乾燥機について、購入時に重視する点として「洗濯容量」「乾燥容量」「洗浄力」「操作の分かりやすさ」「節水」などが、使用後の不満点として「洗濯~乾燥の運転時間」「乾燥時の音」「乾燥時の湿気・熱気」「乾燥後の衣類のシワ」が挙げられたという。

 「AIお洗濯」機能は、"たくさんの洗濯物を、きれいに、節水で洗いたい"という相反するニーズや、"手間を減らしたい、家事を時短したい、簡単に使いたい"といったニーズに応えたものだという。

 「AIお洗濯」では、まず搭載する布量、水硬度、水温、洗剤種類、布動き、汚れの量、布質、すすぎ具合、脱水具合の9つのセンサーで洗濯物をセンシングし、その結果から水位、洗剤量、洗い方、回転数、洗い時間、すすぎ回数、脱水時間等を判断し、きれいと効率を両立した洗濯を行なえるという。

 例えば、水の硬度が低く水温が高ければ、洗剤量を減らし洗い時間も短縮する。布量が多ければドラムの回転数を上げてドラム内で洗濯物がよく動くようにし、布量が少なければ回転数を下げてドラムの外周に洗濯物が張り付くのを防ぐなどの制御を行なう。

「AIお洗濯」「ビッグドラム」が特徴の洗濯乾燥機
ユーザーの購入時の重視点と使用後の不満点
たくさんの洗濯物を節水できれいに、といった相反するニーズに応えるのが「AIお洗濯」機能だという
9つのセンサーが制御する洗濯工程

スマホアプリ連携では、コースダウンロードも

 搭載する無線LAN機能は、専用スマートフォンアプリ「日立洗濯機 ビッグドラムアプリ」経由で利用できる。アプリを起動すると、「コンシェルジュ機能」の画面が開き、洗濯コースを「シーン」「衣類の種類」「コース」から選べる。

 「シーン」では、スポーツ・飲み会・寝具・黄ばみシャツ・制服といった衣類を着用したシーンなどから、「衣類の種類」では、Tシャツ・カットソー・パーカー・ジャケットといった衣類の種類を選択することで、洗濯コースがおすすめされる。また「コース」で、自分好みの洗濯コースを選ぶこともできる。

 また、無線LAN経由で洗濯コースをダウンロードして利用できる。ダウンロードできるコースは3つまでで、現在は、泥汚れ/ダウンジャケット/黄ばみ除去/おしゃれ着脱水の4コースが用意される。ダウンロード可能なコースは、衣替えなどシーズンに合うものを予定しているという。ダウンロードしたコースは上書きできるため、3つ以上のコースも利用可能。

 このほか、洗濯状況の確認、予約時間の変更といった「リモート機能」、運転終了やフィルター掃除タイミングを知らせる「お知らせ機能」も利用できる。また風アイロン機能は、新制御で仕上がりを向上させて引き続き搭載。直径約61cm、容積約85Lの大型ドラム内で、洗濯物を舞い上げながら、時速約300kmの高速風で乾燥する。

 本体サイズは、735×620×1,060mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約82kg。標準コースでの洗濯~乾燥時の消費電力量は970Wh。本体カラーはステンレスシルバーで、ドアは右/左開きの2タイプを用意。

衣類を着用した「シーン」を選択すると、洗濯コースがオススメされる
衣類の種類を洗濯する。「決定」ボタンで、洗濯コースがオススメされる
ダウンロード可能な洗濯コースの一覧
アプリでは、洗濯状況の確認、予約時間の変更といった「リモート機能」、運転終了やフィルター掃除タイミングを知らせる「お知らせ機能」も利用できる
「風アイロン」非搭載機種で乾燥させたシャツ(写真左)と、搭載機種で乾燥させたシャツ(写真右)
ドラム内部拡大
操作パネル
操作パネル左側にある、洗剤投入口
外装を除去した内部の前面
外装を除去した内部の背面