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パナソニック、部屋のキワまで掃除するロボット掃除機「ルーロ」の集塵力がアップ

 パナソニックは3種類の障害物検知センサーを搭載し、家具にぶつかることなく際(キワ)まで掃除するロボット掃除機「RULO MC-RS810」を10月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は150,000円前後(税抜)。

ロボット掃除機「RULO MC-RS810」

 三角形状の本体を採用し、部屋の隅まで入り込んでゴミが取れるロボット掃除機。基本的な動きは、スタートすると、まず部屋の隅をぐるりとラウンド走行し、それが終わるとルート走行しはじめる。規則正しく走行することで、ランダム走行採用のルーロ(MC-RS200)と比較し、同じ空間を約半分の時間で掃除できるとする。

 従来モデルと同様に、レーザー、赤外線、超音波の3種類の障害物検知センサーを備え、部屋の壁や家具、細いテーブルの脚、黒や透明な物まで検知。ぶつからないように走行する。

 新モデルでの主な改良点は3点。1つは、吸込口のブラシの増量などにより、集塵力を約10%アップしたこと。2点目が運転音を低減する「音ひかえめ運転」を搭載したこと。3点目が掃除をしたくないエリアの設定を、従来の1カ所から2カ所にしたこと。

 ブラシに関しては、メインブラシの中でもY字ブラシの量を3倍にした。また、サイドブラシの起毛布幅を5mmから20mmに変更し、かき取り性能を向上。これらにより集じん力を約10%アップし、1回でしっかりとゴミが取れるようにしたという。

写真奥が新モデルのメインブラシ。白いY字ブラシの量を3倍に増量した

 2つめのルーロの低音化について。既存モデル「RS800」から本体内部に低騒音化設計が施されているが、今回はさらに「音ひかえめ設定」が新たに搭載された。

 アプリで「音ひかえめ設定」をONにすると、走行速度を下げると同時に、メインとサイドブラシの回転数を下げて駆動する。これにより集じん性能を維持しながら、通常の自動モードと比べて約21%の低騒音化ができるとする。なお、「音ひかえめ設定」時には、運転時間が約2割長くなる。

 低騒音化により、週末などの在宅時にもルーロでの掃除がしやすくなるとする。

本体の内部設計による低騒音化
走行速度とブラシの回転数を下げて低騒音化

 改良点の3つめは、「掃除しないエリア」を2カ所設定できること。エリアの設定はルーロと連携させた専用スマートフォンアプリで簡単に行なえる。というのも、ルーロはSLAM技術を備え、自己位置の推定のほか、部屋の地図を作成できるため。アプリを開くと、ルーロが作った自宅のマップが表示されて、直感的に「掃除しないエリア」の設定が可能なのだ。

アプリを開くと、ルーロが作った自宅のマップが表示されて、直感的に「掃除しないエリア」の設定が可能
掃除をスタートすると、まず部屋の隅をぐるりとラウンド走行。その後、ルート走行に変更する
黒テープの内側を掃除エリアに指定した時の走行。新モデルでは2つのエリアを「掃除しないエリア」として設定できる。ごみセンサーでゴミを感知すると、本体上部が赤く光り、念入りに掃除しているのがわかる

 本体サイズは330×325×92mm(幅×奥行き×高さ)。重さは3kg。消費電力は約33W。集じん容積は0.25L。充電時間は約3時間。連続使用時間は約100分。最大稼働面積は約120畳。運転モードは自動/お手軽/徹底掃除/エリア/スポットの5モード。