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利用しないなんてもったいない! 新時代を迎えた動画配信サービスを一気に紹介

 今年は映像配信におけるエポックな年として記憶されそうだ。なぜなら、世界で6,900万人を超えるユーザー数を誇る、最大級の動画配信サービス「Netflix」が日本でサービスを開始したからだ。

 この開始時期に合わせて、Netflixを含む多くの動画配信サービスがTVでCMを行なっている。とはいえ、「自分は使わない」などと他人事としてスルーしている人も多いかもしれない。だが、はっきりと言おう。映画やテレビ・ドラマが好きなのなら、競争激化で各サービスのラインナップを増やしている。何十話にも及ぶドラマやアニメであれば、レンタルビデオ店で借りるよりも断然お得。逆に使わなければ損、と言える状況なのだ。

 Netflix以外にも様々なサービスが林立しているのが現状。どのサービスを使えばいいのか、迷うことだろう。今回は、お薦めの動画配信サービスと合わせて、動画配信で映画やテレビ・ドラマを堪能するのに最適なテレビも紹介していく。

パナソニックの最新テレビでは、大画面でNetflixのオリジナル4K作品を楽しむことが可能

そもそも動画配信サービスとは何か?

 動画配信とは「Video On Demand(ビデオ・オン・デマンド)」の略称で、見たいと思った時にビデオを見られるサービスのこと。中でも多くの人が慣れ親しんでいるのがYouTubeやニコニコ動画など、基本無料のサービスだろう。

 だが、近年は映画やテレビ・ドラマなどが見られる有料サービスも増えて来ている。こうした有料動画配信サービスは、課金の仕方によって大きく2種類に分けられる。

 1つめが、1コンテンツまたは1ジャンルごとに課金されるサービス。後述する期間定額制サービスに比べて、より早く最新の映画やドラマが配信されるのが特徴。PPV(Pay Per View)とも呼ばれ、これまでの主流だったが、徐々に期間定額制との併用を行なうサービスが増えている。

 2つめが期間定額制サービスで、見放題サービスとも呼ばれる。利用料を支払うことで、サービス内に収められている数千のコンテンツを決められた期間(ほとんどが1カ月)、見放題になる。HuluやAmazonビデオ、今年国内でのサービスを開始したNetflixなどが代表。様々なサービスがあり、今後の主流となりそうだ。

 特にNetflixやAmazonビデオは、世界規模でのユーザー獲得に成功。そのユーザー数や資金力を背景に、オリジナル・コンテンツにも注力しはじめている。それら人気の監督を擁したドラマは、エミー賞などに毎年ノミネートされるほど質が高く、話題を集めている。

お薦めの動画配信サービス

Netflix

月額料金:650円(SD画質)、950円(HD画質)、1,450円(4K画質)、いずれも税抜。
無料お試し期間:1カ月
4K対応動画:あり
PPV(Pay Per View):なし
https://www.netflix.com/jp/

Netflix

 今年9月に国内サービスを開始した、世界で6,900万人を超えるユーザー数を誇る動画配信サービス。パナソニックVIERAなど、国内のテレビメーカー各社から対応TVが多数ラインナップされている。オリジナル制作のコンテンツも豊富。それら人気の監督を擁したドラマは、毎年エミー賞にノミネートされるほど質が高く、話題も集めている。小説『火花』のオリジナル制作/独占配信も予定されている。

hulu

月額料金:933円(税抜)
無料お試し期間:2週間
4K対応動画:なし
PPV(Pay Per View):なし
http://www.hulu.jp/

hulu

 月額933円の定額制。アメリカや韓国など海外コンテンツの配信が中心だったが、日本テレビやTBS、NHKなどをはじめ、国内作品も急速に充実しつつある。現在は『偽装の夫婦』や『エンジェル・ハート(2015)』など、テレビ・ドラマの見逃し配信も多い。テレビやBDレコーダー/プレーヤー、スマートフォンやパソコン、PlayStationなど、対応デバイスが豊富なのが嬉しいポイント。

Amazonビデオ

年額料金:3,900円(税込) ※Amazonプライム会員なら追加料金なし
無料お試し期間:30日
4K対応動画:あり
PPV(Pay Per View):あり
https://www.amazon.co.jp/

Amazonビデオ

 当日お急ぎ便やお届け日時指定便などが無料になるAmazonの有料会員「アマゾン プライム」向けのサービスとして、年会費3,900円のプライム会員は、動画が見放題となる特典がプラスされる。9月に国内サービスを開始したばかりだが、国内外の映画やテレビ・ドラマ、オリジナル制作の作品など、ラインナップは少なくない。他の会員特典と合わせて考えれば、最も魅力的でリーズナブルなサービスと言える。

U-NEXT

月額料金:1,990円(税抜)
無料お試し期間:31日間
4K対応動画:なし
PPV(Pay Per View):あり
http://video.unext.jp/

U-NEXT

 1,990円の定額制サービスが用意されるほか、最新のヒット映画やドラマなどは、コンテンツごとに視聴料金を支払う仕組み。最新映画が配信されるタイミングが早いのがメリット。同サービス内で貯めたポイントを、映画チケット割引に活用できる「イオンシネマWebスクリーン」などユニークなサービスを行なっている。

TSUTAYA TV

月額料金:933円(税抜)
無料お試し期間:30日間
4K対応動画:なし
PPV(Pay Per View):あり
http://tsutaya-tv.jp/

TSUTAYA TV

 9月からリニューアルし、月額見放題プランを追加。新作については1作品ごとに400円。月額見放題プランに加入した場合は、毎月新作を2作品視聴できる。併せてTSUTAYA DISCASの宅配DVDレンタルが利用できる「配信見放題+DVD/BD/CDプラン」を月額2,417円で用意されているのが最大の特徴。

楽天Show Time

月額料金:1,990円(税抜)
無料お試し期間:31日間
4K対応動画:なし
PPV(Pay Per View):あり
http://video.rakuten.co.jp/

楽天Show Time

 プレミアム見放題プランが設定されているが、最新または人気映画は、コンテンツごとの課金。楽天会員IDがそのまま使え、楽天スーパーポイントを活用したり貯めたりもできる。地上波では放送されることが少ない楽天イーグルスの試合のライブ配信、乃木坂46の出演番組などもラインナップする。

アクトビラ

月額料金:900円(税抜) ※「NHKオンデマンド 見逃し見放題パック」の場合
無料お試し期間:1カ月(1部の月額見放題プラン)
4K対応動画:あり
PPV(Pay Per View):あり
http://actvila.jp/

アクトビラ

 映画やテレビ・ドラマをはじめ、教養・教育、音楽、アニメなど幅広いジャンルから視聴可能。1作品ごとに課金されるPPVが主流だが、併せて「シネマ」や「NHK」、「ナショナルジオグラフィック」などジャンルごとの月額見放題プランが設定されている。この7月からは、4K解像度のコンテンツ配信にも対応。

ひかりTV

月額料金:1,500円(税抜)
無料お試し期間:最大2カ月
4K対応動画:あり
PPV(Pay Per View):あり
http://www.hikaritv.net/

ひかりTV

 80以上の専門チャンネルと約45,000本の映画やドラマ作品を配信。月額基本料金に、オプションで多彩なチャンネル料金を加えていく、ケーブルテレビのような複雑な料金設定。劇場公開前の最新映画を自宅で見られる「リビング試写会」も行なわれている。4K解像度のコンテンツ配信にも対応。

動画配信サービスを堪能したいなら、大画面TVがオススメ

 動画配信が楽しめるデバイスは、スマートフォンやタブレットをはじめ、様々な端末で楽しめる。だが、せっかく高画質でダイナミックな映像なのだから、大画面TVで見たいもの。中でも高画質、高音質、そして動画配信へ簡単にアクセスできることが必須条件だ。そんな条件を備えているのが、パナソニックのVIERAシリーズ。

次世代トレンドにもいち早く対応した4Kテレビ
パナソニック VIERA TH-55CX800N

パナソニック VIERA TH-55CX800N
実勢価格:27万円前後(編集部調べ)

 高視野角で高輝度なIPSパネルを搭載した4K液晶テレビ。4K対応の次世代BD「Ultra HD Blu-ray」や、Netflixで採用予定の高輝度HDR(ハイダイナミックレンジ)などの最新規格にも対応済み。動画配信サービスにも豊富に対応。NetflixやAmazonビデオ、Huluはもちろん、YouTubeやニコニコ動画などもスマートフォン感覚で簡単に見られる。

リモコンにはNetflixボタンが配置されている。テレビの電源がオフの状態でも、ボタンを押せば、すぐにNetflixの画面が起ち上がる
スマートTVアプリの画面。Netflix以外にもHuluやニコニコ動画、YouTubeなど多くのネットサービスに対応。簡単にアクセスできる
インターネットにつなぎさえすれば直ぐにNetflixをスタートできる

多くのサービスが無料のお試し期間を設定。まずは使ってみよう

 特に定額制サービスに関しては、無料で使えるお試し期間が設定されている。また、スマートフォンやタブレットで気軽に視聴も可能だ。まずは使ってみて、見たいコンテンツが多ければ続けて使えば良いし、少なければ無料期間中に解約してもいいだろう。

 さらに見たい連続ドラマなどがあるサービスに狙いを定めて契約し、見終わったら解約する、ということを繰り返すのも1つの方法だ。いずれにしてもまずは使ってみることをお薦めする。

協力:パナソニック

河原塚 英信