やじうまミニレビュー

東洋アルミエコープロダクツ「ナンバーメジャー」

~量ると数字が浮かび上がって、間違いを防ぐ計量スプーン
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


東洋アルミエコープロダクツ「ナンバーメジャー」

 我が家には計量スプーンが2セットある。最初に使っていた計量スプーンに痛い目にあわされたことが理由だ。小さじと小さじ1/2の区別がつきにくく、小さじ1杯のつもりで掴んだスプーンが小さじ1/2杯用で、ケーキが満足に膨らまなかったとか、味が微妙に違うといったことが頻発した時期があったのだ。よく見ればわかりそうなのだが、ほかのことに気を取られるとダメらしい。

 そこで、サイズの違いがはっきりして、量もしっかり読める、底の深めな計量スプーンを買い足したというわけである。サイズの違いが分かりやすいため、小さじ1杯がこんなに小さいわけがない! とすぐに気づく。

 それも今回ご紹介する計量スプーンなら、さらに分かりやすいかもしれない。東洋アルミエコープロダクツの「ナンバーメジャー」は、スプーンの部分が数字になっている点が特徴だ。


メーカー東洋アルミエコープロダクツ
製品名ナンバーメジャー
希望小売価格1,050円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,280円

 ナンバーメジャーは、大さじ1杯用が15、小さじ1杯用が「5」、小さじ1/2杯用が「2.5」とスプーン部分が数字なっている計量スプーンだ。計量時に中に醤油や砂糖などを入れると、数字がうかびあがるため、間違えにくいというわけである。もちろん単位はmlだ。

こう見えて計量スプーン左から小さじ、大さじ、小さじ1/2。パッと見ただけで分かる「ナンバーメジャー」は中に液体や粉末が入るとさらに数字が読みやすくなる

 計量スプーンの中には、数本が1つのリングでまとめられていることもあるが、ほかの使わないスプーンは邪魔になる。かといってバラバラにすると、収納時にバラバラになってしまう。その点ナンバーメジャーは、3本がうまく重なるような構造になっているので、見た目にも美しい状態で収納できる。

収納するときはコンパクトに重ねられる我が家の計量スプーンと、粗塩を入れた「ナンバーメジャー」左の2本は極めてオーソドックスなタイプ。小さじと小さじ1/2が紛らわしかったため、貝印の計量スプーンを買い足しており、今は貝印がメインになっていた

 プラスαの機能もある。大さじ用についている穴は、パスタメジャーになっており、パスタをいれると約100gになるという。1.6mmのパスタで試したところ94gだった。100gには満たなかったが、おおむね1人分である。ちなみに小さじ用と小さじ1/2用の穴でも測ってみたところ、66g、67gだった。

大さじ用にはパスタメジャーもついている
大さじ用にはパスタメジャーもついているキッチリ入れてみたところ、94gだった小さじ用も念のため調べたところ66gだった

 素材も形も従来のスプーンとは違っているため、計量しようと思ったとき、とっさに手にできるようになるまでに少々時間はかかったが、すり切りもしやすいし、確かに間違えようがないと感じた。

 ただし、欠点もある。サイズが40×120×26mm(幅×奥行き×厚さ)のため、調味料の容器のサイズによっては中に入らない。小口の中華味噌などは無理だった。また、粘度の高い材料の場合こびりつきやすいので、カーブの多い溝にではきれいに移せない可能性もある。液体の場合、溝の幅があまりないので、注ぐ必要があるときは慎重さも必要だ。耐熱温度が80度なので、食洗機は使えない。

すり切りしやすい粗塩を除いた状態。油分を扱うときは丁寧に洗う必要がありそうだ残念ながら、小口の瓶には入らない
大さじには、大さじ1/2を示すラインも大さじ1/2まできび砂糖をいれてみたが、どうやら液体向きのような気がした

 とはいえ、出番が多く、液体や油分で汚れやすい計量スプーンは、1セットあれば十分ということはない。既存の計量スプーンと合わせて使えばいいのだ。袋、もしくは広口瓶に入った粉末、またはサラリとした液体限定で使うと、調理がはかどり、楽しくなるに違いない。





2012年 9月 14日   00:00