やじうまミニレビュー

ベルメゾン「卵一つで卵焼きフライパン」

~目玉焼き、ウィンナー、野菜炒めが一度にできるフライパン
by 林 佑樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


アーネスト「センタートリプルエッグパン」

 出勤前の忙しい朝、卵焼きとソーセージが一度に焼けたらなと思ったことはないだろうか。フライパンでの調理は、片方ずつしかできない。複数のフライパンで同時というのも、火力調整がシビアだ。そこで今回は、1つのフライパンでなんと3種類の料理が作れてしまうアーネスト「卵一つで卵焼きフライパン」を紹介しよう。


メーカーベルメゾン
製品名卵一つで卵焼きフライパン
希望小売価格2,980円
購入場所ベルメゾンネット

 「卵一つで卵焼きフライパン」はフライパン内面を分けることで、複数の調理が同時にできてしまうというフライパンだ。外面の明るいイエローが目を引くが、フッ素加工の内面を見てみると、直線でパーティションが用意されており、3つのスペースが構築されている。うまく使いこなせば朝の調理やお弁当作りの時間を大幅に削減できるという魅力的な製品だ。

 本体のサイズは、直径24cm、深さ80mmで一般的なフライパンとほとんど同じ。またハンドル部分は、フェノール樹脂製で耐熱温度は150℃。やや細めで女性が持ちやすい印象を受けた。成人男性の場合、やや指先が余るかもしれないが、調理時に扱いにくいとは感じなかった。そのほか、表面にはフッ素加工が施されている。

取っては四角に近いが、角は丸くなっている。また指が引っかけやすいようにハンドル底面部には凹凸もアリ底面部はザラザラになっており、滑りにくい作りになっている

 そんなわけで、実際に調理してみた。この製品の特徴の1つに卵1つで卵焼きが作れるということがある。本来、卵焼きを作る場合は卵焼き専用のパンを使い、卵も2~3個使うのだが、「卵一つで卵焼きフライパン」の場合だとセンター部分の面積が狭いため、卵1個で卵焼きが作れるというのだ。

 実際に卵1個で作った様子は以下の通り。今回はだし汁などは入れなかったが、スペース的にはまだ余裕があった。だし汁を加えれば、だし巻き卵も作れそうだ。

卵1個をセンター部分に投入して、軽く左右に振った状態。スペースいっぱいに卵が広がった卵を巻くときもフッ素加工なので軽くフライ返しを入れていくだけOK。細めのフライ返しがあると、なおやりやすくなる

 小生及び男子諸君の大半は卵焼きより目玉焼きだろうということで、目玉焼きも作ってみた。両サイドでウィンナーと野菜炒めを作ってみようというわけだ。

 3つの料理を同時にするとなると大事なのは、時間の調節。今回のように卵焼きとウィンナー、野菜炒めを作るとなると、火の入りを考えてまず野菜炒めから作り始めるのが良いだろう。

 今回はピーマン2個、ニンジン半個を入れてみたのだが、溢れそうになってしまい、炒めにくかった。なにしろ、普通のフライパンサイズで中が3つに分かれているので、1つ1つのスペースは必然的に小さくなる。

 続いてウィンナーを投入。こちらはサイズ的に4本がちょうど良い。目玉焼きについては、普通のフライパンとなんら変わりないといったところだ。所用時間は5分少々と3つを別々に作るよりもはるかに早かった。気になるところは何よりサイズだ。お弁当用にウェイトを置いているためと思われるが、成人男子朝食用を想定した28cmモデルをお願いしたい。さすがにこの量だとちょっと物足りない(苦笑)

ピーマン2個とニンジン半個を投入したところ。なおニンジンは直前にレンジで軽く火を通している油を引かずに調理してみたが、ご覧の通り、とても焦げ付きにくいお皿に移すときは、パーティションで各ゾーンの面積が小さくなっているため、ちょっとやりにくい。菜箸でお皿に盛ったほうがよさそうだ。やりにくいなと格闘している間に、黄身が大変なことになってしまった……

 ふとホットケーキも2個同時に作れるのかなと思ったので試してみた。両サイドのスペースはちょうどいい面積で、円形にはならないがまとめて作りやすそうだと判断したからだ。結果のほうは、薄いフライ返しがあればセンターゾーンをクッションにして問題なくホットケーキが作れることが判明。

薄いフライ返しがあれば、真ん中のゾーンを使ってホットケーキをひっくり返すことができる。ちなみに愛用のフライ返しはちょっと分厚くてかなり手間取った完成したホットケーキっぽい物体。焦げ付いてはいないが、片手で食べられるスナック風になってしまった

 忙しい朝の調理時間を節約したり、お弁当のおかずをまとめて作るのには便利な製品。しっかり食べたいけど時間がないという人にはうってつけだろう。また食材の量が必然的に減ってしまうため、ダイエットを考えている人にも便利かもしれない。




2010年 1月 22日   00:00