ミニレビュー

0.1秒で無段階調光できる調光サングラスを衝動買い!!

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ビジョナップの「eShades」。スポーツタイプの調光サングラス

なっ、なんですと〜!!! と、見つけた途端に思わず声を上げてしまったサングラスがあります。ビジョナップの「eShades(イーシェード)」です。

光の強さによりレンズ色の濃さが変化するスポーツタイプのサングラスです。そしてお値段29,700円(税/送料込み)。けっこうお高い。

の、です、が!!! このサングラス、何と0.1秒で瞬間的に調光するんです。瞬間調光!!! ↓こんな感じに。

eShadesのレンズ色が一瞬で変化する様子。レンズとレンズの間にセンサーがあり、そこで光の量を感知し、瞬間的に調光してくれます。アラ凄い!!!(※画像はメーカーウェブサイトより抜粋)
メーカー名ビジョナップ
製品名eShades
価格29,800円(税/送料込み)

普通のサングラスはレンズの濃さが一定。それだとトンネルに入った時や、屋外から屋内に入った時などは、暗すぎてサングラスを外す必要があったりします。

普通のサングラスのそんな不便を解消してくれるのが、調光サングラス。レンズに当たる紫外線の量に応じて、レンズの濃さが変化します。明るい場所なら濃いレンズ色になり、暗めの場所なら薄いレンズ色になり、いちいち掛け外しするの必要がありません。

ただ、調光サングラスには濃さの変化に十数秒から数分の時間がかかります。濃さの変化のレスポンスが遅めなので、その時間の分だけ「暗過ぎ」「明る過ぎ」を我慢する必要があります。

そんな調光サングラスのレスポンスの遅さを克服したのが、このeShades。一瞬で調光しちゃうんです!!! その間、わずか0.1秒!!! なっ、なんですと〜!!! と思った筆者は即購入。以降、eShadesの使用感についてレビューしてみます。

0.1秒で無段階調光、電池や充電は不要

eShadesのサングラスとしての詳細は後述するとして、まずその調光のしくみを少々ご説明。レンズ部分はフィルムLCD(液晶)で作られており、電気で色の濃さが変えられます。eShadesに内蔵された光センサーにより外光を感知し、光量に合わせてフィルム濃さを変化させることで、調光サングラスとしているわけですね。なお、電源は内蔵ソーラーパネルから得ており、充電や電池交換の必要はありません。

eShadesのレンズ部分には電気で色が変化するフィルムLCD(液晶)が使われています
左右レンズ間に光センサーとソーラーパネルが組み込まれています

てな感じで、一見フツーのスポーツサングラスのようですが、実はちょっとハイテクな調光サングラスであるeShades。なお、外光に応じてレンズ色の濃さは0.1秒以内に無段階で調整されるとのこと。レンズの可視光線透過率は7〜37%の範囲です。では、実際にどういう感じで調光されるのか、写真と説明文で見てみましょう。

日当たりの良いベランダのような環境です。見えづらいですが、レンズ間の光センサー部にはガラス越しの直射日光が当たっており、レンズの濃さはほぼMax。上に見えている黒いもの(メガネ拭き)で、徐々にセンサー部を覆っていきます
センサー部をわずかに覆ってみました。すると即座にレンズ色が少し薄くなりました
センサー部をほとんど覆ったところ。レンズ色がかなり薄くなりました。こんな変化が瞬間的かつ連続的に起きます

非常に俊敏に反応する調光サングラスです。紫外線で色が変化するタイプの調光サングラスと比べると、その濃度変化は別次元というレベル。

実際にこのサングラスを装着して外に出て歩いてみますと、日陰に入ると色が薄くなり、日向に出ると色が濃くなり、ちょっとした影に一瞬入っても色が薄くなったりします。ただ、その濃度変化は、かなり意識しないと気づけません。意図的に“急にサングラスのセンサー部に影を落とす”ようなことをすれば「あっ色が急に薄くなった」とわかりますが、通常はレンズ濃さの変化を意識することはほとんどないでしょう。

なので、徒歩や自転車やクルマなどでこのサングラスを装着していると、常にだいたい同じような見やすい明るさで周囲が見え続けている感覚。普通の調光サングラスがやや苦手とするトンネル通過時などはかなり快適で、明るい場所を走って急にトンネルに入っても「あっ暗すぎる」と感じることはあまりありません。その逆も然りで「明るすぎる」となることもあまりありません。

ん〜凄く便利。ただ、筆者的にはちょっと物足りない点も。それはレンズ色の濃さです。十分実用的な範囲(レンズ可視光線透過率は7〜37%)で色が薄くなったり濃くなったりはしますが、「もっと薄くなればなお良い」「もっと濃くなればさらに快適」と思います。薄い状態でも、照明が少ないトンネル内などだと「レンズ色があるぶん、ちょっと暗くて見えづらい」と感じます。濃い状態で直射日光が目に入ると「もう一段暗くなってくれるといいなあ」と思います。まあでも、これらはさらなる要望という感じで、現在のeShadesでもしっかり実用性がある調光サングラスではあります。

扱いやすいスポーツサングラス

eShadesはスポーツサングラスとしてはどうでしょう? スペックや使用感を写真を説明文で見ていきましょう。

eShadesの品名は「ファッション用グラス」となっていますが、その形状や機能性からスポーツサングラスにカテゴライズできると思います
横から見たところ。フレームにはプラスチックチタンTR90を採用し、かけるほどにフィット感が高まるそうです
レンズ部分は調光を実現するフィルムLCDでありかつ、偏光レンズでもあります。偏光サングラスなので、水面の反射を抑え、風景などの色やコントラストがより強まるというという“見やすさ”があります。UV(紫外線)カットレンズで、UVカット率は99%以上。レンズ色はグレーにやや茶色みがあるグレーブラウンです
各部のサイズ。質量は31g。非常に軽快に装着できる質量です(※画像はメーカーウェブサイトより抜粋)
テンプル(つる)の部分は長めで比較的に柔軟。筆者的感覚では「長時間装着し続けていても痛くなりにくい」です
テンプルはこんな感じで曲げても元に戻ります。表面は滑りにくくソフトなラバー質感素材
ノーズパッド(鼻部分のパーツ)は、左右の開き方や手前への出方を指で調整できます。筆者の鼻はノーズパッドが当たる部分が低めで、フィットするサングラスがなかなかないのですが、eShadesはこの部分の調整幅が広いのでイイ感じでフィットしました
ケース付き
ケースを閉じた様子

調光サングラスとしては画期的なeShades。軽く装着感も良く、充電なども不要。非常に扱いやすい調光サングラスだと感じられます。ですが、やはり悩みどころはお値段。直販の通常価格は29,700円(税/送料込み)は、やはりちょっと考えてしまうかもしれません。でも「もっと使いやすい調光サングラスが欲しい!!」と思う人にとっては満足度の高い1本になると思いますので、機会があればぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤