家電レビュー

バルミューダのコーヒーメーカーで飲み比べ。スタバモデルとの味を比較してみた!

左から、「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」64,900円、「BALMUDA The Brew」59,400円

あまり勉強や努力はしたくないが、美味しいコーヒーは飲みたい。そんな意識低いコーヒー飲みを、30年ぐらい続けてきました。コーヒーミルを何台か買ったり、焙煎に挑戦してみたり、たまにハンドドリップする程度のことはやってますが、やはり意識低いので普段はコーヒーメーカーでしか淹れません。

そんな私が現状でナンバーワンと推奨するコーヒーメーカーが、バルミューダの「BALMUDA The Brew」なのですが、スターバックスとコラボした特別モデル「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」が登場しました。違いは何なのか? 味にどの程度の差が出るのか? 自宅で飲み比べた結果をお伝えします。

外観のお好みはどっち?

まずは、外観の違いから。一番目立つのはサーバーの色でしょう。「BALMUDA The Brew」(以下、標準モデル)はシルバーステンレス、「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」(以下、スタバモデル)はカッパー(銅色)になり、華やかさが増しています。

注湯を行なう上部のパーツやドリッパーもスタバモデルではブラック基調、操作パネルもブラック&カッパーで、書体も変更されています。

標準モデル
スタバモデル
パーツやドリッパーも標準モデルはシルバー
スタバモデルはマットブラック

モードにも違いがあります。標準モデルは「REGULAR」「STRONG」「ICED」の3種類あるのに対し、スタバモデルは「Hot」「Iced」の2種類。杯数は、標準モデルが「1」「2」「3」に対し、スタバモデルは店での呼び方に合わせた「Short」と「Tall」となっています。

スタバに馴染みない人は「?」となるでしょうが、Shortは標準モデルの2杯、Tallは3杯に相当します。標準モデルにあった1杯が消えましたが、1人でもたっぷり飲みたいので、個人的には全く問題ではありません。

操作部。標準モデルのモードは「REGULAR」「STRONG」「ICED」の3種類。杯数は「1」「2」「3」
スタバモデルのモードは「Hot」「Iced」の2種類。杯数は「Short(2杯)」と「Tall(3杯)」。書体もオシャレげに

実際の抽出量は、Hotは標準モデルと同じ、Icedは若干少なめに設定されています。セットする粉の目安量も違いがあります。同じホット2杯分でも、標準モデルは約20~28gと幅を持たせているのに対して、スタバモデルは約20gとより決め打ちされています。

スターバックスのコーヒー専門家の考えがより濃く反映されているのでしょう。注湯のコントロールも、両者には違いがあり、スターバックスが厳選した豆「スターバックス リザーブ」に合わせてチューニングが施されているといいます。

いざ味を比較!

細かい違いを説明しましたが、気になるのは味ですよね。あらかじめ断っておきますが、コーヒーのプロ、コーヒー沼にどっぷりハマっている方には、物足りない記事になるでしょう。だって、意識低いコーヒー飲みなんで、しょうがないじゃん。素人目線でも、このような違いが感じられるんだと理解いただき、参考にしていただければ幸いです。

まずはスタバのブレンド「スターバックス リザーブ クリスマス 2021」から。説明のカードには、「キャンディードジンジャーやオレンジマーマレード、心地よいシダーのような味わいにバタースコッチを思わせる風味が特徴のコーヒーです」とあります。自分には、ここまでの表現力はありません。

比較したのは、標準モデルの「REGULAR」とスタバモデルの「Hot」。ともに2杯(抽出量約240ml)で、コーヒー粉は20gに合わせました。全自動コーヒーメーカーではないので、ミルは別途用意する必要があります(挽かれた粉を買ってきても使えますが)。というか、これ買う人はミルを持っているのが前提でしょう。自宅にあるカリタ「ナイスカットミル」を使用し中挽きにしました。

同時に抽出を開始
かかった時間はほぼ一緒でした

いざ飲み比べてみると、標準モデルでは、ストロング&クリアな、バルミューダが狙っているテイストが感じられます。擬音にすると「ガツーン&シュッ」てな感じ。一方スタバモデルは、最初まろやかに感じられるも、酸味や苦味を幅広く感じとることができます。

続いて、同じくスターバックス リザーブの中から「ルワンダ ショリー」を淹れてみます。こちらも、スタバモデルは甘味や酸味、苦味のすべてが口の中に広がります。湯温や流量の違いでここまで味に差が出るもんなんですね。

とはいえ、標準モデルがダメということはまったくありません。ストレートに分かりやすく美味しさが感じられる。仕事をしながら飲むようなコーヒーなら、標準モデルが合っていると思います。

さらに他のコーヒーショップで購入した豆でも比較してみましたが、ほぼ同じような傾向は感じられます。ただ、もともとの豆の個性が強いほど、感じられる差は大きく、万人に好まれるようブレンドされた豆ではその差は小さくなるように思えました。あと、個人的には深煎りが好きなので、この両製品とも自分の好みですが、浅煎り、サードウェーブコーヒー好きはまた評価が異なるかもしれません。

「スターバックス リザーブ」の豆を買うと、説明書きのついたカードが同封されます
このほか、何種類かの豆で飲み比べてみましたが、両モデルの傾向の違いは分かりました

総評

使い勝手に関しては、両者とも同様です。毎回洗う必要があるのは、ドリッパーとサーバー(およびそのフタ)だけ。ハンドドリップと大差ありません。プラスのポイントは、ドリッパーからコーヒーかすを捨てる際に液体が垂れないこと。最後まで落としきらない仕様になっていることが、功を奏しています。

また、コーヒー粉はその都度計量する必要がありますが、水タンクには必要な杯数以上入れておけば自動で計量してくれます。

ボタンを押すだけで、湯温と注湯時間を計りながら淹れるハンドドリップと同様の味が引き出せるのは、コーヒーメーカーとしては随一。

いずれのモデルを選んだとしても、豆や焙煎、挽き方を変えたりすることで、味の違いを楽しむことはできるでしょう。標準モデルには「STRONG」モードもあるので、どちらを選ぶかは難しいところです。個人的には、そうだなぁ、もし同じ値段だったらスタバモデルを選ぶでしょうね。

手挽きミル「Coffee Mill」11,000円
粒度は22段階に調整可能。一度に挽ける豆の量は、2杯分に相当する20g。電源不要なのでアウトドアでコーヒーを楽しみたいときに持っていくのもアリ
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>