e-bike試乗レビュー

ベネリ、通勤や街乗りにジャストなクロスバイクe-bike。15万円台

世界的な自転車需要で品薄状態が続いているため、なかなか希望するモデルを購入できない……。初心者なので本格的なスポーツバイクはやっぱりハードルが高い。今年も猛暑で自転車に乗る気にならず暑さが落ち着いたら購入したい。最初のe-bikeとしてリーズナブルな価格のモデルが欲しい。そんな人にピッタリのe-bikeをベネリが今秋に発売予定です。価格は156,000円。

初心者向けのクロスバイクタイプe-bike

イタリアの老舗オートバイメーカーのベネリは、2017年にe-MTB「TAGETE27.5」を発売するなど、日本のe-bike市場において早い時期から数々のモデルを展開しています。e-MTBは生産終了となりましたが、ミニベロe-bikeのラインナップも充実しています。そんなベネリの新モデルは、街乗りに便利なクロスバイクタイプのe-bike「MANTUS(マンタス) 27 TRK」。

今秋発売予定のベネリのe-bike新モデル「MANTUS 27 TRK」。価格は156,000円

これまでミニベロ以外のe-bikeはダウンチューブ一体型でしたが、「MANTUS(マンタス) 27 TRK」ではインチューブ式を採用。374.4Wh(36V/10.4Ah)のバッテリーをダウンチューブに内蔵しており、スッキリしたデザインに仕上がっています。リアハブにはAKM製のドライブユニット(36V/250W)を搭載。アシストモードは「low」「mid」「high」の3段階で、1充電あたりの最大走行距離は「low」モードで最大約100kmの予定。充電時間は4~6時間で、直接でもバッテリーを取り外しての充電も可能です。

ケースを外した後に専用キーでバッテリーを脱着可能
バッテリーを外したところ
持ち運び用の取っ手
コンパクトな充電器
直接充電も可能
トップチューブ上部に電源ボタン
左ハンドル部に操作スイッチ(試作車のため表示は赤色LEDだが、市販車では青色LEDとなる)
ドライブユニット(36V/250W)はリアハブに搭載

コンポーネンツはシマノ製Tourney(7速)、前後輪ともにテクトロ製の機械式ディスクブレーキ、SRサンツアーのクロスバイク用フロントサスペンションを搭載。フレームサイズは1,800×580mm(全長×全幅)、タイヤサイズは700c相当の27.0×1.375(1-3/8)、車体重量は22kg。

コンポーネンツはシマノ製Tourney(7速)
前後輪ともに機械式ディスクブレーキ
フロントサスペンションを搭載
タイヤサイズは700c相当の27.0×1.375(1-3/8)

初心者向けの乗りやすい設計

街乗りや天候を考慮して前後フェンダーにキックスタンドが標準装備となっていますが、それ以外にも初心者が快適に乗れるように設計されているのも印象的です。先述したようにフレームサイズは1サイズですが、トップチューブのサドル側取り付け位置を下げて斜めにしており、適応身長は151cm~となっています。

フレームサイズは1,800×580mm(全長×全幅)で、適応身長は151cm~
前後フェンダー、キックスタンドが標準装備

厚みがあってクッション性の高いサドル、握りやすく手のひらへの吸着力も高く、指がグリップにフィットする設計のグリップを採用。また、手が小さめの人でもしっかり握れるように幅広のブレーキレバーとなっているので、安心して走ることができるでしょう。20kmほど走りましたが、お尻や手の痛みを感じることはありませんでした。

ハンドルまわり
サドル
握りやすいグリップとブレーキレバー
ボトルケージも取付可能

ロングライドよりは片道10km程度の通勤、のんびり街乗りを楽しみたい人には魅力的なモデルではないでしょうか。オプションでリアキャリアも用意されているので、パニアバッグなどで荷物を持ち運ぶことも可能です。

平坦な道で試しましたが、やや重たく感じるもののアシストOFFでも走れました。傾斜のキツイ坂道でなければ、low~midモードが中心となる印象だったので、頻繁に充電することもなさそうです。趣味性の高さよりは実用的でコスパの良いe-bikeが欲しいなら、ぜひ試乗してチェックしてください。

e-bike部