老師オグチの家電カンフー

第3回:空気清浄機という現代の神棚

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです

 今シーズン、長女が2回、長男が1回インフルエンザにかかりました。年末の仕事が立て込んでいる中、もらってしまったら大変と、緊急インフルエンザ対策として購入したのが空気清浄機。最近の空気清浄機は加湿器の機能も備えていて、空気感染を防ぐには最適だと考えたからです。

 購入したダイキンの製品には、空気清浄機内部の有害物質を分解する「ストリーマ」と、空気中に放出する「アクティブプラズマイオン」という2種類のイオン機能が搭載されています。

 この「イオン」の効果については議論のあるところで踏み込みたくはないのですが、効くと思えば効くというプラシーボ効果も多少あるのではないでしょうかね。

ダイキン「MCK70R-T」。スリムタワーモデルも気になったが、価格が安めのこちらを購入。ビターブラウンの色は神棚というより仏壇調か
部屋の湿度レベルをデジタル表示、大風量で部屋の湿度を短時間で上げられる。ダイキンは電気集塵方式を採用し、ストリーマというプラズマ放電の一種でダニや花粉、ウィルスを分解する

 空気清浄機と言えば、最初に買ったのはカンキョーの「クリアベール」という製品で、静電気の力で空気中の汚れを紙に吸い付ける方式でした。今の空気清浄機に比べれば気休めみたいな製品でしたが、健康面以外に役立っていると思っていました。

 というのも、当時幹線道路沿いのマンションに住んでおり、まだディーゼルの排気の規制が甘かった頃で、FAXがすぐに壊れるんですよ。読み取りの光学センサー内部にススが付着してしまう。空気清浄機を置くことで、FAXが壊れにくくなっていた気がします。

 さっきから「気がします」みたいな話で申し訳ないんですが、空「気」清浄機の話で、タイトルがカンフーの連載なんで勘弁してください。病は気から。一寸のイオンにも五分の効果。バタフライ効果……。

 で、タイトルに書いたように、空気清浄機って神棚や仏壇みたいな存在だなと思った次第です。神棚とはいろいろと共通点がありますね。神棚は設定する場所や方角に決まりがありますが、空気清浄機も部屋全体の空気を効果的に浄化するには設置場所を選びます。また、神棚にお水をお供えするように、空気清浄機にもお水を供給する。蒙古襲来やPM2.5のような外敵によって注目を集めるのも、神様と空気清浄機に共通するところです。

 これでインフルエンザのシーズンは乗りきった! 花粉シーズンも頼りにしているよ! と言いたいところですが、外出が続いていたらもらってきちゃいましたインフルエンザ(A型)。で、身体の節々に痛みを感じながらこの原稿を書いています。当たり前だけど、空気清浄機という神棚の効果は屋内限定でした。

 皆様も、ご自愛ください。

せっかくなんで神棚っぽくデコってみた。みんな熱のせいだ(現在、37.0℃)

小口 覺

1969年兵庫県にて製造。ライターとして、雑誌、Webメディア、単行本の企画・執筆、マンガ原作を手がける。取材・関心領域は、PC、インターネット、スマートフォン、家電、料理、各種ライフハックなど。

Webページ「有限会社ヌル/小口覺事務所」
http://nulloguchi.wix.com/nulloguchi