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RIOE(有機エレクトロニクス研究所)のブースで公開されていた、有機ELを用いたインテリア照明「光る窓」
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RIOE(有機エレクトロニクス研究所)は、「有機ELラウンジ」と称したブースを開設、有機ELによるインテリア照明の試作品の展示を行なっている。
有機ELは、電気によって発光性の有機物に刺激与えることで発光させる技術で、発光体を面状に形成することで薄型化できる点が特徴。また、理論上は蛍光灯の2倍以上の明るさを備えていたり、発光効率も高いというメリットもある。もともとは次世代のディスプレイとして開発されていたが、次世代の照明器具としても注目を集めている。
RIOEは有機ELの研究開発と製品化・事業家支援のための取り組みを行なう組織。山形県米沢市を拠点とし、財団法人 山形県産業技術振興機構が所管している。
ブースでは有機ELを使った照明の試作品が多数展示された。中でも一番注目を集めていたのが「光る窓」。これは、縦に3列、横に2行の正方形の有機ELを合計6セット組み合わせたインテリア照明で、消灯時は窓の向こうが透けて見えるが、点灯時には白い光が点灯し、窓の向こうが見えなくなる。消灯/点灯を素早く繰り返すことで、下の動画のようにグラデーションを描くこともできる。
このほか、有機ELのパネルが折り曲げられる照明器具「F×LIGHT」や、天井吊り下げ形のライト、ブラケットライトなども展示されている。なお、全製品が試作品となっている。
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天井吊り下げ形の有機EL
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壁面のブラケットライトも有機EL
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スタンド形の大きな照明器具
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ライト部を下からのぞき込んだところ
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ライト部のアップ写真
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有機ELの特徴である“変形”“薄さ”をビジュアルで表現したという「F×LIGHT」。有機ELパネルを5枚使用している
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写真のように、パネルを折り曲げて照射方向を変えることができる
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■URL
RIOE(有機エレクトロニクス研究所)
http://organic-electronics.jp/
ライティングフェア2009 レポートリンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/event_light09.htm
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2009/03/05 00:12
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