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生ごみリサイクラー MS-N53
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パナソニックは、ニオイ成分を従来の約半分に抑えた生ゴミ処理機「生ごみリサイクラー MS-N53」を4月25日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は85,000円前後。
130℃の温風で生ゴミを乾燥除菌処理し、容量を約1/7に抑える生ゴミ処理機。処理後の乾燥物は畑やガーデニングなどで肥料として使用できる。MS-N53では、熱を加えることでニオイの成分を二酸化炭素と水に分解する「プラチナパラジウム触媒」の塗布量を従来機種より約1.2倍にし、脱臭性能を高めたのが特徴。
プラチナパラジウム触媒は本体後部に配置され、形状をスパイラル状にし、ニオイ成分により効率よく作用する形状にした。同社が行なった臭気判定士による官能試験では、従来機種では臭気強度が1.9だったのに対し、MS-N53では0.9まで下がったという。
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右から容量1kgのMS-N23、容量2kgのMS-N53
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左から処理後のゴミ、処理前のゴミ
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横から見たところ。容量がかなり小さくなっている
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本体後部に配置されているプラチナパラジウム触媒
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生ゴミをセットする容器。底部には攪拌用の羽根がついている
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容器を外したところ
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フタの内側
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操作部分は本体天面に設置されている
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ゴミ処理モードとしては130℃の温風で一気に乾燥させる「標準モード」と、105℃で乾燥処理を行なう「ソフト乾燥モード」を搭載している。約1kgの生ゴミを処理するのにかかる時間は標準モードで約3時間、ソフト乾燥モードで約4時間半。
また、モードの違いによって処理後の乾燥物の性質が異なるため、肥料としての用途も変わってくるという。低温で処理するソフト乾燥モードでは、生ゴミの中のタンパク質成分が残っているため、より短期間で土へ肥料成分を供給できるので、草花や野菜などスパンの短い植物に向いているという。ソフトモードよりも乾燥度が高い標準モードで処理した肥料は、長期にわたり肥料成分を徐々に供給するため、樹木などに向くという。
これらの肥料は温風で熱処理しているため雑菌成分が少なく、衛生的に扱えるのが特徴。また同社によると、生ごみリサイクラーで作った肥料は牛ふんなどと比べても肥料効果が高いという。
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乾燥モードの違いによる用途の差
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市販の化成肥料を使ったトマトと生ゴミ処理後の肥料を使ったトマトでは収穫量が1.5kg、平均糖度が0.5%増えていた
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そのほか、3時間/6時間の運転予約タイマーを備える。
本体サイズは、268×365×550mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は12kg。1回の処理量は約2kgで、1日の最大処理量は約8kg。消費電力は800W。
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MS-N23
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また、1回の最大処理量が約1kgの「MS-N23」も同時発売される。MS-N23では脱臭能力が従来機種と同等となっている。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は65,000円前後。
■URL
パナソニック
http://panasonic.co.jp/
「MS-N53」製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=MS-N53
「MS-N23」製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=MS-N23
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